トップ株 入門覚えたほうがよいチャート機能第1回 チャートとは何か
第1回 チャートとは何か
ローソク足の見方については色々な本で解説されています。
ローソク足の見方がわかれば株式投資で勝てるかと言いますと、 私の知り合いのテクニカルアナリストはまったく当たりません、というよりも当たったところを見たことがありません。 つまりチャートの理論的な使い方がわかっても株式投資に勝てるわけではありません。
昔、私は「チャートにはお金が落ちている」と言っていたことがあります。 つまり、チャートを活用すれば株式投資で勝つ確率をアップできると言うことになります。
どのようにチャートを活用すれば株式投資で勝つ確率をアップさせられるのか
もっとも重要な使い方は「チャートを見て、今が割安なのか、割高なのか」を判断することです。 詳しくは「なぜみんなチャートと騒ぐんだろう」でレポートしましたので、 こちらを読んで下さい。
次は、どうすれば良いのかと言うことになります。 つまり、チャートを「どう使えば良いのか」と言うことになります。
そもそもチャートとは何か
投資をするとき、専門家は「ファンダメンタルズ分析」と「テクニカル分析」を行います。
私は「テクノメンタルズ」という言葉を商標登録していますが、 登録のきっかけは「チャートはテクニカルとファンダメンタルズの両方がわかる唯一の手段」だと考えたからです。
投資家がある銘柄を買うきっかけとしては、
・アナリストが推奨していた
・株式新聞に書いてあった
・ニュースで見た
・ブログで見た
・自分で探した
・投資ソフトで探した
・会社の業績や事業計画を見て決めた
など、千差万別です。
ある投資家は 1. の理由で買い、ある投資家は 2. の理由で買います。 つまり投資家は自分がたまたま見た情報を根拠に株を買うわけです。 参考にした専門家が常に正しい判断をしていれば問題ありませんが、 専門家が間違えた場合には、その専門家の考え方で買った投資家は損をする確率が高くなります。
株価チャートは、色々な投資家が色々な考え方で買ったり売ったりして形成されるものです。 つまり、そのときの投資家全員の評価で、買いのほうが多くなって上昇したり、 売りのほうが多くなって下落したりするというのが株式市場です。
ということは、ファンダメンタルズ分析の情報に基づいて買う投資家の意思が反映され、 テクニカル分析の情報に基づいて買う投資家の意思が反映されますので、 チャートを分析するということは「自然にファンダメンタルズ分析とテクニカル分析の両方を行える」 ことになります。
そういう意味で、株価はもっとも客観的な評価によって形成されるため、 市場の方向性が決まって「割高になったり、割安になったり」します。 したがって、株価チャートを見れば「その銘柄が割高ならば、買わずに見送る」「その銘柄が割安ならば買う」 という判断が簡単にできます。 これが株価チャートのもっとも重要な役割となります。
つまり、正しくチャートを使えれば、割安な銘柄を買って、 割高になったら売るという方法ができますので「チャートにお金が落ちている」と言っていたわけです。
チャート本体に入る前に、コツを一つ申し上げます。 それは「チャート分析は、一回、一回、結論まで行う」ということです。
このアクションの数が多ければ多いほど(何度もチェックすればチェックするほど) 「正解に近づける」ことになります。 最初の結論がその後もまったく変わらなければ「最初の結論が正しい」と確信が持てますので自信を持って買うことができます。 チェックを一回しか行わずに結論を出す投資家の多くは、株式投資で勝つことは難しいと思います。
なぜならば、株式投資には「知っていれば負けなかった」「知っていれば儲かった」という情報がたくさんあるからです。
私の経験則では、最初の結論のまま最後まで行くことはほとんどありません。 なぜならば、分析を繰り返す間に株式市場が動き、株式市場が動けば結論が変わってくるからです。
そして、結論が煮詰まるころは「不思議に株式市場が大底をつけるころ」に合致しますので、 ちょうど良いタイミングで買うことができます。 なぜならば、株式市場が下り始めて、初めてチャート分析やニュース分析がスタートするからです。
そうしますと、分析している間の株式市場の動きも分析に加わりますので、時間の経過とともに株式市場が下落して、 いつの間にかちょうど良いタイミングで結論が出るようになります。 これが今までの経験則であり、あせって結論を出す必要はありません。あせって出さないほうが結果は良くなります。
覚えたほうがよいチャート機能
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