トップ株 入門ケンミレ流良いチャート・悪いチャート第19回 ケンミレ式ミニチャートの見方(G−K)
第19回 ケンミレ式ミニチャートの見方(G−K)
Gチャート

このチャートはFのチャートに比べ『少し安定度が増しているチャート』になります。
その理由は、直前の急上昇が過去2回の高値と過去1回の安値まで下落してから再び上昇しているからです。そして、直近の動きでは、ちょうど2004年前半に付けた2回の高値を下値抵抗ラインにしてもみ合いながら、徐々に下値不安が解消されつつあります。
このようなことから、日柄調整が終われば再び上昇する可能性が高いとチャーチストが考える、形の良いチャートになっています。
1回の上昇率も50%から70%前後と大きく、個人投資家にとっては好ましい銘柄です。但し、買い場は下値抵抗ライン付近にありますので、しっかり下値抵抗ラインまで待ってから動く投資戦術をとりましょう。
Hチャート

このチャートの形は、その銘柄が新しい相場入りするときによく見られる形です。昨年10月の急騰は仕手化したもので『企業の実態を反映したもの』ではありません。しかし、その後の急落調整が『2003年の高値近辺』で止まり、その後は同じ価格帯で日柄調整が入っていますので、日柄調整が終われば株価が再び上昇する可能性が高い形になっています。
このようなチャートが見つかった時は通常のチャートで詳しくチェックしたり、どうして急騰したのかをインターネットで調べたり、業績の変化なども見てみましょう。
このチャートの良さは、急落で値幅調整を一気に済ませたあと抵抗ラインで日柄調整に入るという『絵に描いたよう綺麗なチャート』になっていることです。但し、これらは『ミニチャートの形が良い』というだけの結論であり、実際に買うかどうかはチャート以外の情報もしっかりチェックしてから判断するようにして下さい。
Iチャート

この銘柄のチャートを見た瞬間に思うことは、非常に強い上値抵抗ラインまで株価が上昇して止まっており、普通に考えれば『空売りのチャンス銘柄』だということです。
このように、非常にはっきりとした形で長期的な上値にある銘柄をあえて投資対象とする必要はないでしょう。
Jチャート

見た瞬間にこのチャートは上場したばかりの銘柄だということがわかります。上場して間もない銘柄は参考になる過去データが少なくテクニカル分析に向きませんので、無条件に除外してもよいでしょう。
しかしこの銘柄を別の観点から見ると、大きく上昇したあと2回の調整があり、そこで大きく下落せずに高値横ばい相場となっていることが分かります。
これは、一般の新規公開株が急騰したあとに急落している銘柄が多いことを考えますとしっかりとした動きであると言えます。
つまり、まだまだ成長余力があると投資家が考えている、通常の新規公開株とは違う動きをしている銘柄だと分かります。
この銘柄を通常のチャートで見てみましょう。
このチャートを見て分かるのは、上昇した後に日柄調整で「もみ合っている」ことと、2004年11月後半に作った「前回の高値を抜けずにいる」ことです。
このように「上昇後の高値もみ合いは買い」というプラスの投資家心理と、「調整後の再上昇で前回の高値を抜けなかった」という悪材料の両方が存在している場合、投資家はどう判断すれば良いのでしょうか。
その答は非常に簡単です。理由は、株式投資を財産構築の手段と考えるならば自信がある銘柄だけに投資すべきであり、1つでも目に見える(よく分かる)不安材料があればその時点で投資対象から除外すべきだからです。
Kチャート

このチャートを見てすぐに感じるのは『変形の横ばい相場』になっていることです。また、黄色の抵抗ラインが機能していて上昇が止まっています。
ケンミレの抵抗ラインには、信頼性の高い抵抗ライン(強い抵抗ライン)と信頼性の低い抵抗ライン(弱い抵抗ライン)がありますが、この銘柄の抵抗ラインは株価が上昇した時も下落した時もしっかりと株価の動きを止めていますので、信頼性が高いといえるでしょう。
次に感じるのは『往来相場』の高値にきているということです。よく見ますと直近の動きは抵抗ラインの上側で動いているように見えますが、どの上昇も週足の高値がヒゲになっていて、急騰してもすぐに下がってしまうため売り場が短いことが分かります。
いつでも株価をチェックできる時間的な余裕がない限り、このような形のチャートは投資対象外とした方が良いでしょう。
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『ケンミレ流
良いチャート・
悪いチャート』
公開中レポート -
- 第1回
『 ケンミレ流 良いチャートの法則 』について - 第2回
過去の安値・高値まで株価が上昇・下落した時 - 第3回
大きく下落したあとの横ばい相場の形 - 第4回
往来相場の形 - 第5回
上昇相場の短期波動の押し目計算 - 第6回
上昇相場の中期波動の押し目計算 - 第7回
上昇相場の上昇余力の計算 - 第8回
一定期間内の変動回数 - 第9回
抵抗ライン - 第10回
KMライン - 第11回
価格帯別出来高分布 - 第12回
株価の波動の形 - 第13回
指標や他の銘柄との類似性や先行性・遅効性の計算 - 第14回
PERによるバリューの変化 - 第15回
材料と株価の動き - 第16回
移動平均線と移動平均乖離率 - 第17回
ケンミレ式ミニチャートの見方 - 第18回
ケンミレ式ミニチャートの見方(A−F) - 第19回
ケンミレ式ミニチャートの見方(G−K) - 第20回
ケンミレ式ミニチャートの見方(L−O) - 第21回
ケンミレ式ミニチャートの見方(P) - 第22回
株式投資の基本はチャート
- 第1回
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