わかる株式用語
出来高とは(できだか)
まずはざっくり
株式市場では、買いたい投資家と売りたい投資家人がいて、せりみたいに値段が折り合うと売買が成立します。そして、この売買が成立した株数のことを出来高(できだか)とか売買高(ばいばいだか)と言います。
出来高は、毎日、銘柄ごとでも発表され、市場ごとにも発表されます。代表的な市場である東証一部の出来高は市況解説などでも必ず紹介されていますね。それは、出来高は多いほど相場が活況で勢いがある、出来高が少ないと参加している投資家も少なく相場が弱い、という目安になるからです。
でも、現実的に重要なのは、銘柄の出来高のほうなんです。
これだけは覚えよう!
個別銘柄の場合は、投資家に人気のある銘柄の出来高は多く、人気が低いと出来高も少ない傾向があります。
出来高は、銘柄選びをするときの重要チェックポイントです!出来高が少ないということは、売買が成立する可能性が低いということだからです。
自分が買いたいと思った銘柄のチェックをさぼり、実はその銘柄の出来高が少なかったとしたら・・・
買う場合には、売買が成立しなければ、あきらめて他の銘柄を買えばいいだけです。大変なことが起きるのは、売る場合です。たまたま買うことはできたけれど、出来高が少なくて、売りたいのに売買が成立しないという状況になることです。
売れないので持ち続けているうちに、株価がどんどん下がってきたら、ますます買ってくれる人がいなくなります。大赤字を抱えることになるのですぅ{{>_<;}}}
もうひと頑張り!
■出来高はどのくらいあればいいの?
何株以上なら良いとか、何株未満なら悪いという明確な基準はありませんが、自分の買いたい株数によって、だいたい決まります。
たとえば、出来高が5万株の銘柄があるとして・・・1000株買おうとしているなら、その50倍の取引があるので、このくらいなら大丈夫かなと考えられます。
ところが、大きな資金を使って投資する人で5万株買うという場合なら、自分の買いたい株数と同じ出来高しかありませんから、買えない可能性が高くなるし、売る場合にも売れない可能性が高いのでキケンです。
また、1日だけの出来高でチェックすると、その日だけ特別に出来高が多かったり少なかったりすることもありますから、判断を間違うキケンがあります。なので、1日だけでなく、ここ最近の平均出来高で判断するとなお安心です。
出来高のチェックはとても重要ですから、買う前に出来高と平均出来高のチェックを必ずそして簡単にできるように、ケンミレではちょっとした工夫をしています。
『買いたいシグナル』ソフトでは、買いたい銘柄を登録すると、一覧表の中に出来高と平均出来高が自動的に表示されます。平均出来高は、日々発表される銘柄ごとの出来高の10営業日(約2週間)分を、ケンミレが集計して計算しています。
買う前に出来高と平均出来高をチェックして「売りそびれる可能性が低い」ことを確認しよう!