財産構築のための投資手法
第5回 株を買うときの判断ポイントを知る
■買い値の決め方、ここに注目!
「誰でも出来る、リスクの少ない銘柄の決め方」でご説明したような「リスクの少ない銘柄」を見つけた後、そのまま買うのではなく、どのようにリスクを抑えた「待ち伏せ買い」をするかも大切になってきます!
そこで「待ち伏せ買い」のポイントを下記にあげてみました!
(1)短期調整、中期調整の自分の投資スタイルにあったタイミングをとる
(2)中長期のチャートで確認をする
(3)待ち伏せ価格を決定する抵抗ラインのチェックをする
(4)期待上昇率のチェックをする
(5)待ち伏せ価格をメモしておく
上記を念頭に「待ち伏せ買い」について、勉強しましょう!
■待ち伏せ価格の決定のポイント
待ち伏せ価格を決定する手順を説明しましょう。
(1)短期調整、中期調整の自分の投資スタイルにあったタイミングをとる
この2つの調整の違いを下記に記載致します。

●短期波動の調整
小さい値動き(年間10回程度)で調整しているパターン
小さい値動きの短期調整は、多少リスクをとってでも売買回数を増やし、利益を積み重ねたい場合の買いタイミングになります。 ●中期波動の調整
大きい値動き(年間2回から3回程度)で調整しているパターン
大きな値動きの中期調整は、極力買った後の値下がりリスクを抑えるために、売買回数は少なくなるものの初心者の方に向いている投資タイミングです。
このようにまずは、ご自身の取れるリスクに応じて、どちらの調整のタイミングをとるかを決めてください!
(2)中長期のチャートで確認する

待ち伏せ価格を決定する場合に大切なことは、株価チャートの「週足チャート」で、 ・今の株価水準が高すぎていないか?
・過去に何度か安値・高値をつけていたかどうか? のチェックをおこうことです。
いきなり、株価チャートの「日足チャート」で短期間の値動きを見て「割安になっている!」と思っても、 中長期の「週足チャート」を見たときに、かなりの高値圏にあれば、その銘柄は「買ってはいけない銘柄」ということになります。
ですから、はじめに「株価チャートの週足チャート」で現在の株価の水準を確認してください。
(3)待ち伏せ価格を決定する抵抗ラインのチェックをする
次に抵抗ライン(押し目ライン、価格帯別出来高など)を用いて、下げ止まる可能性が高い価格帯をチェックしてましょう。

【↑】は新ケンミレ会員専用チャートで、GI抵抗ラインを描画したものになります。どこで待ち伏せをしたらいいかの目安を簡単にチェックすることが出来ます。
(4)期待上昇率のチェックをする
実際に強い下値抵抗ラインで買えても、そこから大きく上昇しなければ買う意味がなくなってしまいます。ですから、どれだけ上昇が期待できるかチェックすることも重要になってきます。
(5)待ち伏せ価格をシグナルに登録
せっかく待ち伏せ価格を決めても、買い逃してしまったら身も蓋もありません。買いたい値段に到達した時に分かるようなソフトを用意して登録しておきましょう。

新ケンミレ会員専用ソフトの買いたいシグナルになります。買いたいシグナルに待ち伏せ価格を登録するだけで簡単に買いタイミングをチェックしていただくことが出来ます。
以上の手順で待ち伏せ買いの準備をおこなってください。
■買い値の決め方のポイント
- (1)短期調整、中期調整の自分の投資スタイルにあったタイミングをとる
- (2)中長期のチャートで確認する
- (3)待ち伏せ価格を決定する抵抗ラインのチェックをする
- (4)期待上昇率のチェックをする
このように「割安株」を見つけても、すぐに買うのではなく、もう一度冷静に見つめなおしてから「買い値」を決めることが財産構築のための株式投資になります。