トップ初心者が覚えたほうが良い投資の知識初心者が覚えたほうが良い投資の知識「第5回 買い方の方程式」
初心者が覚えたほうが良い投資の知識
第5回 買い方の方程式
株式投資で勝ち続けるためには「勝ち続けるための武器」を持つ必要があります。
そして良い武器が多いほうが「勝つ確率」をあげることができます。買い注文方法にも方程式があります。
買うときに思うことは、
- 買ったら、さらに下がってしまったらいやだと思って、なかなか買えない
- もっと下がったら買おうと思っていたら、買う前に上がってしまった
- 下ったら買おうと思っていたら、買う前に上がり出したので、思わず高値で買ってしまった
この3つがいちばん投資家の心を悩ませています。
言い換えますと、この問題を解決できれば「投資家の心のストレスを解消できる」と言えます。
その前に基本的な買い方のコツを申し上げます。それは「買いは1円上の株価で指す」「売りは1円下の株価で指す」「どうしても買いたいときには、指値買いではなく、成り行き買いで買う」の三つです。
株価は節目に大きな注文が入ります。たとえば301円の売り買い注文は少ないのですが300円という節目では大量の注文が入ります。これは機関投資家などの大きな注文が節目で入るからです。したがって300円で買い注文を出すよりも301円で買い注文を出したほうが買いやすいということになります。
投資家のストレスを解消させる注文の出し方(割安ゾーン投資と株式組入比率)
買って下がっても怖くない方法は、「買った後に下がったとき、まだ買った金額の2倍以上を買える余裕資金がある」とすれば、さらに下がったところで多く買えるわけですから、上昇したときの利益は大きくなります。先に買っていなければ下がってもなかなか買う決断はできないものですから、打診買いには大きな意味があります。
上がってしまった場合も「一応買ってあるので、利益は少ないけれど、買わなかったことに比べれば良い」という、一応の満足感を得ることができます。
上昇相場とは、ほとんどのケースではどこで買っても儲かる相場です。なぜならば右肩上がりで上昇しますので、前回の高値で買っても儲かるからです。つまり「買いの失敗が無いのが上昇相場」です。
違いは、安く買うほど利益が大きくなるということと、もう一つ、底値で安く買えば少し上がったところで早く売れるので、次を買うことができて資金効率がアップできるということです。このメリットを得るならば、高値ではなく「押し目を買ったほうが良い」と言うことになります。
株式組入比率の使い方
問題点は「どこなら組入比率100%」で「どこから90%、50%」というように、組入比率をいくらに設定するかになります。
大底圏で買う場合には、下がってもたかが知れていますので、目いっぱい買います。このときには信用取引を使っても怖くはありません。
ただ、追証が掛からない信用取引のしかたを知らない人は、信用取引は使わないほうがよいと思います。
そして買った後に株価が上昇したときには、売りの方程式に従って(後述します)買った株はすべて売却します。
上昇相場の投資戦術で大切なことのひとつが「資金効率アップ」ですから、買った株は残さず売りましょう。そして、最初の上昇後の調整で2回目の買いを行います。この段階では、まだ組入比率は100%でも問題ありません。
そして何回か売買を繰り返す間に、徐々に株式組入比率を引き下げていきます。こうしますと、負けたとしても「回数でカバー」すると同時に、投資金額を少なくすることで損失を小さくできますので、2つのリスクヘッジができます。
だいぶ上がったらと思ったときには、投資をやめるか、投資が好きでやめられない人は株式組み入れ比率を10%まで下げて行うと良いと思います。
どこまで上がったら、株式組み入れ比率を下げるのかの方法としては、言い換えますと、株価水準を「なにで判定すれば良いのか」ということですが、これにはいろいろな武器をいろいろな会社が開発していますので、自分に合った武器を探すしかないのではないかと思います。