トップケンミレ読学塾チャートに強くなろう(テクニカル編・応用編)第17回 応用編 1 波動ラインの使い方

第12回 応用編 1 波動ラインの使い方

株価の上昇下落の傾向について一目で把握する事ができる、波動ラインをご紹介したいと思いますが、その前に「そもそも波動って何?」といったところからご説明したいと思います。

三種類の波動について

波動には株価の上昇下落のスパンの長さに応じて、短期、中期、長期の三種類のタイプがありますが、株式投資のスタイルによって活用方法も違ってきます。まず、それぞれの波動についてご説明したいと思います。

【波動の定義】
上昇・下落の山を"1回"と数えたときに、
短期波動…1年に10回前後
中期波動…1年に2、3回前後
長期波動…3年に1回程度
と、それぞれ描画されるように計算して表示しています。

■波動のイメージ図

上は同じ銘柄に「短期波動」と「中期波動」を描画したものです。
ご覧になってお分かりになるように、「短期波動」を使えば「中期波動」に比べて売買回数を増やすことができますが、値動きのブレ(だまし)が発生する危険性が高くなるので買ったあとに値下がりするリスクも高くなります。

それに対して、「中期波動」は売買回数が減るもののイレギュラー(だまし)によって買い値を下回る危険性は抑えられるので、ほとんどの個人投資家(初級者)向けの売買タイミングになります。

自分の投資スタイルに合った波動を使おう!

投資をおこなう際には自分の投資スタイル(短期、中期等)を意識することが非常に重要です。それに伴って、上記で説明した三種類の波動ラインの使い分けも重要になってきます。

具体的には・・・
売買回数を増やしたい方は短期波動ライン(年間10回程度の上昇・下落)を使って売買タイミングをつかみましょう。
逆にゆったりしたタイミングで売買を行いたい場合は、中期波動ライン(年間2回〜3回程度の上昇・下落)を参考にして下さい。

■短期波動と中期波動における売買タイミングの違い

また同じチャートの期間に対して、それぞれ短期波動と中期波動の回数の違いを表示させるて見ると違いがはっきりとわかります。

波動ラインを活用する

波動ラインは、株価の安値を始点として高値まで結んだ線を上昇波動ラインとして赤色で表示し、ラインの頂点には「上昇した日数」と「上昇率」が表示されます。逆に株価の高値を始点として安値までを結んだ線を下落波動ラインとして青色で表示させ、「下落した日数」と「下落率」を表示させておりますので、上昇下落の傾向が一目でわかります。この波動ラインは、特に売買のタイミングを計るのに大変有効な武器となります。

■波動ラインについてのイメージ

波動ラインを使って売り値、買い値を決めよう!

買い値、売り値を決めようとチェックをする際には、過去の上昇率、下落率に注目します。

■上昇率、下落率を表示したチャート

例えばこのチャートで過去の上昇率をチェックすると、一回の上昇率は8.5%、5.9%、9.7%、8.0%となりますので平均上昇率は8.0%で、この範囲内で売り目標を決めると売ることができる確率を高めることが出来ます。

さらにこのチャートで過去の下落率をチェックすると、一回の下落率は11.4%、11.5%、9.8%、11.6%、9.3%になります。 そうしますと平均下落率は10.7%になっていますので、高値から10%程度下落したところで待ち伏せ買いをした方がいいということも分かります。
※もちろんこの銘柄の上昇率が低いので、そもそも投資対象としないという考え方もあります。

なお、買いタイミングを決める際には、ケンミレで独自に提供している「KM抵抗ライン」も活用した方が、より下げ止まる可能性が高い買い値を見つけることが出来ます。

このように波動ラインを使うと、過去の上昇率を「目標利益率」の目安にできるほか、下落したときの下落のメドを計って参考値にすることもできますので、ぜひ有効にご活用下さい。

【ポイント】
  • ■波動(株価の上昇・下落のタイミング)は期間によって三種類のタイプがあることを確認する
  • ■自分のスタイルに合った波動(株価の上昇・下落のタイミング)を活用する。基本的に個人投資家は中期波動を、リスクを踏まえた売買を行える中上級者の方は短期波動を活用する
  • ■過去の上昇率、下落率を売り値、買い値の決定に活用する