トップ株 入門チャートに強くなろうテクニカル編 11 ポイントアンドフィギュアチャートの使い方

第11回 テクニカル編 11 ポイントアンドフィギュアチャートの使い方

チャート表示方法としての一つでポイントアンドフィギュアというものがあります。時間を横軸に取らず値動きのみを基準としたチャートの見方とその使い方を解説します。

ポイントアンドフィギュアチャートとはどんなチャート?

ポイントアンドフィギュアは見るのに慣れとコツがいる中・上級者向けのチャートになります。まずはどのようなチャートなのか見てみましょう。

P&Fのチャート

ポイント&フィギュアーのチャートを見ると、他のチャートとの違いに戸惑う方もいると思います。
このチャートで×は上昇、○は下落の動きを表しています。

今までのチャート(主にローソク足だと思いますが)は日足で見たときに、営業日一日経過するごとに一つのローソク足がチャートの一番右側に新しくできます。

ところがこのポイントアンドフィギュアは一日たっても、二日たっても一定の値動きがない限り、○と×で表されるこのチャート上に値動きポイント=○、×は記入されません。 ローソク足と違うこのチャートは、微妙な上下の動きが消える為、細かい動きが消えて大きな動きのみを追随しやすくなり、簡単にトレンドの流れを見ることができるという利点があります。

特にシカゴ先物市場(CME)でこのポイントアンドフィギュアを用いた分析手法が、古くから使われていました。 出来高等を一切加味せず、純粋に値動きだけを視覚化して動きを見やすくしているため、簡易化した故の長所短所はあり、賛否両論の激しいチャート表示形態の一つです。

ポイントアンドフィギュアのチャート解説

まず1ポイント(一つの○、×)が何円分の値動きを表すかを決めます。

また、何ポイント逆に値動きが発生すると反転とするかを決めます。 (一般的には、3ポイントに設定されていることが多いです。)

標準でよく使われる1ポイントあたりの参考値
株価 1ポイント
〜10円 2.5円
100〜200円 5円
200〜1,000円 10円
1,000〜5,000円 20円
5,000〜10,000円 100円
10,000〜50,000円 200円
50,000〜100,000円 1000円
100,000〜500,000円 2000円
500,000〜1,000,000円 10000円
1,000,000〜5,000,000円 20000円
5,000,000〜円 100000円

つまり、例えば株価が250円という銘柄のチャートでは上の表から見ると10円×3ポイントで30円以上動かないと、新しく○、×がつかないことになります。

反転は1ポイントずらして書き始めますので、実質4ポイント、つまり120円以上逆に動かないとこの場合反転とはみなされません。

ちなみに、株価の値動きを計算する時ですが、1ポイントあたりの単位で割った端数は上げ方向の場合は切り捨て、下げ方向の場合は切り上げというのがよく使われます。

また、売買の際に使われるサインはチャート上で前回の高値を越えてきたら買い、前回の安値を抜けたら売りというのが一般的なサインとなります。

ポイントアンドフィギュアチャートで詳しい売買のサインを見る!

まずはポイントアンドフィギュアチャートの特徴であるトレンドの見方です。 ポイントアンドフィギュアもチャート上にトレンドラインを引き、それによって株価の方向性を推し量ることもできます。

トレンドラインの引き方も、ローソク足とほぼ同じ引き方のシュリッガー方式と、独特のコーエン方式がありますが今回は例です。

コーエン式という安値から45度右上に引いた上昇トレンドラインと、高値から45度右下に引いた独特のトレンドラインを使ってチャートを見てみましょう。

P&Fのチャート

また、チャートのパターンにローソク足では"下ひげ"や"上ひげ"などがありましたが、ポイントアンドフィギュアのチャートでは売買シグナルのパターンとして先ほどご紹介した“前回の高安を抜ける”以外に、ローソク足のパターンのように○と×の組み合わせで何種類か信頼性の高いシグナルも知られています。

代表的な売買サインのパターン

それでは最後に先ほどのトレンドラインを引いたチャートに前回の高安を抜けた売買サインを組み合わせてみましょう。このようになります。

P&Fのチャート

うまく中・長期にわたってトレンドを捕らえる事ができていると思います。

このようにポイントアンドフィギュアは大きな動きが発生したときに、トレンドの流れに沿った売買サインが出るので、時間がかかるものの中期で見た場合値幅が大きく取れるのが特徴です。

【上級者向け】ポイントアンドフィギュアチャートで動きそうな値幅を予測する!

ここからはちょっと難しくなりますので、中・上級者向けになってしましますが、ポイントアンドフィギュアは時間軸を取らないチャートなので、"いつ"というところまでは分かりませんが、値動きとしてトレンドがどこまで継続して、この辺りまでは値幅が伸びそうだという目標値を読むことも出来ます。

これを"カウンティング"といいます。

カウンティングについての基本的な図を見てみましょう。

カウンティング

このようにして目標値を計ることもできます。

【ポイント】
  • ■ポイントアンドフィギュアはややクセがあるが、値動きだけに特化して見やすくしたチャートです。
  • ■ポイントアンドフィギュアはトレンドを追うことに長けています。
  • ■時間の概念がありませんので時間軸では期間がとりずらいこともあります。

チャートに強くなろう

第1回 基礎編 1 ローソク足の見方
チャートとは株価の動きをグラフ化したものですが、日本で使われている最もポピュラーなチャートが"ローソク足"です。
第2回 基礎編 2 ローソク足で見る相場のサイン
特に長い下ヒゲ、長い上ヒゲが出たときのチャートや、「保ち合い」(株価が上昇した後や下落した後に動かなくなること)相場時の投資家心理を解説していきます。
第3回 基礎編 3 「株価」と「出来高」の関係
株式投資をしているほとんどの人たちは利益を出していないと言われています。利益を出せない第1の理由は、恐らく株価チャートを見ないで株を買っているからでしょう。株式投資で儲けるためには、いかにチャートが大事なのかを、学んでいきましょう。
第4回 基礎編 4 ダブル底(天井)と三尊底(天井)とは?
株式のトレンド転換を判断するパターンはいくつかありますが、チャートの形から判断する時の代表的な見方である「ダブル底(天井)」と「三尊底(天井)」について解説いたします。
第5回 基礎編 5 三角保ち合いの使い方
株価の振幅が煮詰まった三角形のチャートの形から、大きく動く方向が読める保ち合いの形を学びます。
第6回 テクニカル編1 「移動平均線」の使い方
「チャートを見る時に、まず移動平均線をチェックする」という人も少なくありません。 多くの投資家にとって「移動平均線」は大変ポピュラーな指標であり、また利用価値が高いものです。
第7回 テクニカル編 2 移動平均乖離率の使い方
株価の移動平均線を使ったテクニカル分析として現在広く一般に多用されている、「移動平均乖離(かいり)率」の使い方について解説します。
第8回 テクニカル編 3 ゴールデンクロスとデッドクロスの使い方
長期と短期の2本の「移動平均線」を使って株価の上昇・下落の転換点を予測する方法についてご紹介します。
第9回 テクニカル編 4 RCIの使い方
RCIは、相場の過熱感を測り、現在の株価が割安か割高かを判断するときに使われる代表的なテクニカル指標のひとつです。 その使い方について解説いたします。
第10回 テクニカル編 5 RSIの使い方
ご存知の通り株価をチャートにすると、数年単位の長期波動、1年間に2・3回起こる中期波動、数ヶ月間に何度も上下動を繰り返す短期波動の3つに分けることができます。参考までに、「3.往来相場の形」では長期波動、「1.過去の安値・高値まで株価が上昇・下落した時」では中期波動のチャートをご確認いただけます。
第11回 テクニカル編 6 ストキャスティクスの使い方
今回は「ストキャスティクス」について解説します。「ストキャスティクス」は現在の株価が割安か割高かを判断するときに使われる代表的なテクニカル指標のひとつです。
第12回 テクニカル編 7 MACDの使い方
「MACD」は平滑移動平均(もしくは指数移動平均)を使って、分析を発展させたテクニカル指標です。「MACD」によって相場のトレンドを判断でき、同時に売りタイミングと買いタイミングを計ることが出来ます。
第13回 テクニカル編 8 一目均衡表の見方
「一目均衡表」は時間的な概念に注目して作られた指標です。 特徴としては、トレンドの方向性や転換点を株価だけではなく日柄からも探り出そうとしていることで、他のテクニカル指標ではあまり使われない「9日」や「26日」といった計算日数が使われていることです。
第14回 テクニカル編9 ボリュームレシオの使い方
ボリュームレシオは、出来高に着目して現在の株価が割安か割高かを判定するテクニカル指標の一つです。
第15回 テクニカル編 10 サイコロジカルラインの使い方
サイコロジカルラインの「サイコロジカル」とは「心理的な」という意味です。つまりこのテクニカル指標は投資家の心理を数値化し、売買のタイミングに役立てようという考えから生まれたテクニカル指標です。
第16回 テクニカル編 11 ポイントアンドフィギュアチャートの使い方
チャート表示方法としての一つでポイントアンドフィギュアというものがあります。時間を横軸に取らず値動きのみを基準としたチャートの見方とその使い方を解説します。
第17回 応用編 1 波動ラインの使い方
株価の上昇下落の傾向について一目で把握する事ができる、波動ラインをご紹介したいと思いますが、その前に「そもそも波動って何?」といったところからご説明したいと思います。
第18回 応用編 2 抵抗ラインの使い方
今回は「抵抗ライン」について説明します。「抵抗ライン」とは株価の動きが止まったポイントを結んだラインで、投資家が売買タイミングを知る上で必要なデータです。この精度を高めれば高めるほど「勝つ確率」が上昇します。
第19回 応用編 3 価格帯別出来高の使い方
「価格帯別出来高」とは、過去に売買された株数を価格帯別に集計したもので、一般的に株価チャートの右に横棒のグラフで表示されています。株価の上値が抑えられる「抵抗ライン」を見つけるのに有効なので覚えておきましょう。
第20回 応用編 4 押し目・戻し目ラインの使い方
プロの投資家がもっともよく使う買いタイミングの指標は『移動平均線』と『押し目ライン』です。この押し目ラインの活用法について見ていきましょう。

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