トップ株 入門チャートに強くなろうテクニカル編 7 MACDの使い方

第7回 テクニカル編 7 MACDの使い方

今回は「MACD」について解説します。「MACD」は平滑移動平均(もしくは指数移動平均)を使って、分析を発展させたテクニカル指標です。「MACD」によって相場のトレンドを判断でき、同時に売りタイミングと買いタイミングを計ることが出来ます。

ではその「MACD」について学びましょう。

MACD」とは何か?

MACD」とは"Moving Average Convergence / Divergence Trading Method"の略でGerald Apple氏によって開発されました。日本語ではちょっと難しく「移動平均・収束・拡散指標」と言います。

直近の値動きを強く反映しやすい2本の指数移動平均線(普通の単純移動平均線とは違います)を用いてその線の方向性や2本の乖離具合、絡み具合に注目します。

通常設定される計算期間は12日と26日(これは計算に使う平滑移動平均線の日数です)、さらにシグナルは9日(MACD自体の移動平均です)を良く使います。

基本的な見方の1つ目はMACD(ケンミレのチャートでは赤色で表示)とシグナル(ケンミレのチャートでは青色で表示)の2本の線の方向性や水準、クロスの仕方で買い時と売り時を読みます。

また、2つ目はOSCI(MACD−シグナルの乖離)を表した棒グラフの推移から、天井圏からの反転で売りタイミング、大底圏からの反転で買いタイミングと見ます。

MACDを表示したチャート

MACD」はどのように読めばよいのか?

MACD」の使い方は2つあります。

(1)MACDとシグナルの2本の線の交差(クロス)から売買タイミングをチェックする方法

(2)OSCI(上下に伸びている棒グラフ)の推移から天井圏からの反転で売りタイミング、大底圏からの反転で買いタイミングをチェックする方法

(3)は、イメージとして、移動平均線で有名な買いタイミングに用いるゴールデンクロス、売りタイミングに用いるデッドクロスをと同じイメージになります。

MACDにおいても、これと同じルールを用います。

MACDがシグナルを下から上へクロス(ゴールデンクロス)すれば、直近の上昇している値動きに勢いが出てきていることになるので買いタイミング、逆にMACDがシグナルを上から下へクロス(デッドクロス)すれば、直近の下落の値動きに勢いが出てきたことを表すので売りタイミングと見ることが出来ます。

また、MACDとシグナルの傾き具合が急であれば急であるほどそのトレンドに勢いがあるということになりますので注意してみると良いでしょう。

補足すると、急角度でMACDがゼロ軸(振幅の中心)をまたぐポイントも売買サインとして使用していることもあるようです。

OSCIの見るポイント

MACDはあくまでも相場の方向性と売買タイミングをチェックするものです。
より勝率を高める売買をおこなうために、チャートをチェックして割高な水準になっていないか、下げ止まりそうな強い下値抵抗ラインに来ているかどうかなどのチェックも欠かさずに行うようにしましょう。

【ポイント】
  • MACDは株価のトレンドと売買タイミングの両方を図れる人気のテクニカル指標です。
  • MACDとシグナルからトレンドの強さと方向を図って売買判断に使います。
  • ■OSCIの推移から反転のタイミングを図って売買判断を助けます。

チャートに強くなろう

第1回 基礎編 1 ローソク足の見方
チャートとは株価の動きをグラフ化したものですが、日本で使われている最もポピュラーなチャートが"ローソク足"です。
第2回 基礎編 2 ローソク足で見る相場のサイン
特に長い下ヒゲ、長い上ヒゲが出たときのチャートや、「保ち合い」(株価が上昇した後や下落した後に動かなくなること)相場時の投資家心理を解説していきます。
第3回 基礎編 3 「株価」と「出来高」の関係
株式投資をしているほとんどの人たちは利益を出していないと言われています。利益を出せない第1の理由は、恐らく株価チャートを見ないで株を買っているからでしょう。株式投資で儲けるためには、いかにチャートが大事なのかを、学んでいきましょう。
第4回 基礎編 4 ダブル底(天井)と三尊底(天井)とは?
株式のトレンド転換を判断するパターンはいくつかありますが、チャートの形から判断する時の代表的な見方である「ダブル底(天井)」と「三尊底(天井)」について解説いたします。
第5回 基礎編 5 三角保ち合いの使い方
株価の振幅が煮詰まった三角形のチャートの形から、大きく動く方向が読める保ち合いの形を学びます。
第6回 テクニカル編1 「移動平均線」の使い方
「チャートを見る時に、まず移動平均線をチェックする」という人も少なくありません。 多くの投資家にとって「移動平均線」は大変ポピュラーな指標であり、また利用価値が高いものです。
第7回 テクニカル編 2 移動平均乖離率の使い方
株価の移動平均線を使ったテクニカル分析として現在広く一般に多用されている、「移動平均乖離(かいり)率」の使い方について解説します。
第8回 テクニカル編 3 ゴールデンクロスとデッドクロスの使い方
長期と短期の2本の「移動平均線」を使って株価の上昇・下落の転換点を予測する方法についてご紹介します。
第9回 テクニカル編 4 RCIの使い方
RCIは、相場の過熱感を測り、現在の株価が割安か割高かを判断するときに使われる代表的なテクニカル指標のひとつです。 その使い方について解説いたします。
第10回 テクニカル編 5 RSIの使い方
ご存知の通り株価をチャートにすると、数年単位の長期波動、1年間に2・3回起こる中期波動、数ヶ月間に何度も上下動を繰り返す短期波動の3つに分けることができます。参考までに、「3.往来相場の形」では長期波動、「1.過去の安値・高値まで株価が上昇・下落した時」では中期波動のチャートをご確認いただけます。
第11回 テクニカル編 6 ストキャスティクスの使い方
今回は「ストキャスティクス」について解説します。「ストキャスティクス」は現在の株価が割安か割高かを判断するときに使われる代表的なテクニカル指標のひとつです。
第12回 テクニカル編 7 MACDの使い方
「MACD」は平滑移動平均(もしくは指数移動平均)を使って、分析を発展させたテクニカル指標です。「MACD」によって相場のトレンドを判断でき、同時に売りタイミングと買いタイミングを計ることが出来ます。
第13回 テクニカル編 8 一目均衡表の見方
「一目均衡表」は時間的な概念に注目して作られた指標です。 特徴としては、トレンドの方向性や転換点を株価だけではなく日柄からも探り出そうとしていることで、他のテクニカル指標ではあまり使われない「9日」や「26日」といった計算日数が使われていることです。
第14回 テクニカル編9 ボリュームレシオの使い方
ボリュームレシオは、出来高に着目して現在の株価が割安か割高かを判定するテクニカル指標の一つです。
第15回 テクニカル編 10 サイコロジカルラインの使い方
サイコロジカルラインの「サイコロジカル」とは「心理的な」という意味です。つまりこのテクニカル指標は投資家の心理を数値化し、売買のタイミングに役立てようという考えから生まれたテクニカル指標です。
第16回 テクニカル編 11 ポイントアンドフィギュアチャートの使い方
チャート表示方法としての一つでポイントアンドフィギュアというものがあります。時間を横軸に取らず値動きのみを基準としたチャートの見方とその使い方を解説します。
第17回 応用編 1 波動ラインの使い方
株価の上昇下落の傾向について一目で把握する事ができる、波動ラインをご紹介したいと思いますが、その前に「そもそも波動って何?」といったところからご説明したいと思います。
第18回 応用編 2 抵抗ラインの使い方
今回は「抵抗ライン」について説明します。「抵抗ライン」とは株価の動きが止まったポイントを結んだラインで、投資家が売買タイミングを知る上で必要なデータです。この精度を高めれば高めるほど「勝つ確率」が上昇します。
第19回 応用編 3 価格帯別出来高の使い方
「価格帯別出来高」とは、過去に売買された株数を価格帯別に集計したもので、一般的に株価チャートの右に横棒のグラフで表示されています。株価の上値が抑えられる「抵抗ライン」を見つけるのに有効なので覚えておきましょう。
第20回 応用編 4 押し目・戻し目ラインの使い方
プロの投資家がもっともよく使う買いタイミングの指標は『移動平均線』と『押し目ライン』です。この押し目ラインの活用法について見ていきましょう。

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