トップ株 入門覚えたほうがよいチャート機能第6回 押し目・戻し目ライン
第6回 押し目・戻し目ライン
もう半分まで来ました。今が一番面倒臭くなるタイミングだと思います。 言い換えますと、このタイミングで多くの投資家がギブアップして、チャートを投資の武器にできずに終わってしまいます。
逆に言いますと、ここを乗り越えますと、チャートを投資の武器にすることが面白くなり、面白くなれば意欲も復活しますので、 ここが勝負どころと考えて頑張りましょう。
押し目・戻し目ライン
代表的な売買タイミング指標で、ほとんどの投資家が使っている指標ですから、当然ですが的中率はとても高いと言えます。
的中率が高いことと、実際の使い方は違います。
まずは押し目率ですが、これは「割安株投資の待ち伏せ買いに使う」指標です。
株式市場が上昇トレンドに入るということは「下げるときよりも上がるときのほうが大きいから」と思っている人は多いと思います。 私もそう思っていました。
つまり、上げ相場では「上昇後に1/3くらい下落してから、押し目買いが入って上昇するということを繰り返す」ものだと思っていました。
実際の上昇相場の押し目買い投資は「全値押しをした後で、株価の水準訂正が起こる」という動きになっていました。
例えば、300円から360円まで上昇した後に利益確定売りで324円まで下落してから、次の上昇で400円まで上昇、 そこから300円まで下落して本当の底打ち」となり、そこから今度は460円まで上昇したことがありました。
つまり、年間で1〜2回程度の「全値押し」が起こりながら、 水準訂正が起こって上昇トレンドを形成するのが上昇相場の動きと言えます。 ただし、全値押しになるのは、その前に大きな相場が起こったとき」が多いと言えます。
つまり、上昇相場で全値押しが起こるとすれば、その前に大きく上がった相場があると思ったほうが良いと思います。
この指標の使い方のコツは
押し目率の場合、どこからどこまでの上昇に対する押し目として計算するかが最大の問題です。 次に押し目はいくつあるかと言いますと、系統は二つあります。
一つは単純な押し目で、1/3押し、1/2押し、2/3押し、全値押しの四つと、黄金分割を使った38.2%押しと61.8%押しの二つあります。 そして、最後は前述しました「全値押し」があります。
押し目計算の問題点
これもチャートの表示期間を自在にできないと正確な押し目が作れません。押し目は「買うタイミング探し」に使う指標です。
押し目率を計算するたには「始点=安値」と「終点=高値」が必要になります。 そして、この視点と終点を間違えれば、正しい押し目率は計算できません。
今が10月と仮定して4ヶ月前から株価が上昇をスタートした場合、3ケ月チャートでは底値は出ませんので、 正しい押し目率は計算できません。 ベストは4ヶ月前から表示できるチャートであれば「始点と終点」はすぐにわかりますので、押し目率も簡単に計算できます。
つまり、スクロールバーを使って、表示期間を日単位で表示できれば「正しい押し目率を計算」することができます。
戻し目率の場合は、買った株の売りたい価格を探したり、空売りをしたりするために使います。後は押し目と同じです。
覚えたほうがよいチャート機能
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