トップ株 入門ケンミレ流良いチャート・悪いチャート第18回 ケンミレ式ミニチャートの見方(A−F)

第18回 ケンミレ式ミニチャートの見方(A−F)

Aチャート

急騰したあとに急落して、このミニチャートに表示されている期間よりも前(2002年以前)の値動きで出来た抵抗ラインで止っています。

つまり、急騰による極端なオーバーバリューの修正が終わり、次の動きに移る準備段階に入っている形のチャートであるといえるでしょう。

このようなチャートの場合は、この銘柄の業績が大幅に悪化しない限りは『下落調整は終わりました』ので、『調整が終われば上昇に転換する可能性(確率)が高い』と考え、買い対象として『残す』ことになります。

空売りに慣れていない投資家は、このように急落している銘柄を『まだ下がる』と錯覚して『目先の底値』にあるのに空売りしてしまって損をするケースが多くあります。したがって、空売り対象としては『絶対に投資してはいけない銘柄』となります。

この銘柄は、割高の水準訂正が終わった投資対象銘柄といえます。

Bチャート

この銘柄は2003年の半ばから40万円〜80万円の長期波動の往来相場となっていて、その真ん中の60万円に来ています。
また、前回の相場では60万円台で若干の調整があった後『往来相場の高値まで一気に上昇』していることから、『上昇するか下落するかが50対50の銘柄』であるといえます。

この銘柄を買っても良い銘柄に残す場合に注意していただきたいのは、例え今回の上昇が長期波動の高値である80万円を狙いに行く過程であったとしても、2004年前半のように利益確定売りによる押し目が発生する可能性がある点です。
買いたいシグナルに登録する場合は、チャートソフトや売買値サーチの日足で短期波動や中期波動を表示させ、出来るだけ割安な買値を探すようにしましょう。

空売り投資から見たときには、60万円の価格帯にある抵抗ラインが上値抵抗ラインとなり一旦下落することも考えられます。この銘柄の動きを知っている上級者であれば、空売り対象銘柄としても良いと思いますが、長期上昇トレンドの中間に位置していますので、もっと強い上値抵抗ラインまで上昇した後に行った方が初級者にとっては安全でしょう。

Cチャート

Aの銘柄は急騰したあとの下落で、初めて下値抵抗ラインで止まった形でしたが、この銘柄はリバウンドも含め3回目の上昇が起こったあと全く『同じ』下値抵抗ラインで止まっています。今回も止まったことで、この下値抵抗ラインはより強い下値抵抗ラインに変わってきていますので、この銘柄は有望な『買い対象銘柄』といえるでしょう。言い換えますと、非常に良い形の『買いのチャート』になっています。

但し、直前の上昇はまさに「行って来い」の形になっており、急上昇の高値付近の出来高を見ると、高値掴みして売れずに持ったままの投資家がたくさんいることが容易に想像できます。彼らはこの銘柄に失望しており、再び上昇が起こって自分の買値に近付けば躊躇せず見切り売りを出してくることが想定できます。たとえあなたが抵抗ラインで上手に買えたとしても、目標利益率は前回の高値を意識して低めに設定しておいたほうが安全でしょう。

空売りから見ますと、非常に堅い下値抵抗ラインで止まっていますので、ここで売るのは自殺行為に等しく、無条件に対象外の銘柄となります。しかし、この強い下値抵抗ラインを株価が割り込んで下落するような展開になったときには『新しい悪材料が出た可能性が高い』と言えます。
このため下値抵抗ラインを大きく割り込んだときには『その前の横ばい相場の水準』まで下落する可能性がありますので、非常に良い『空売り銘柄』に変わります。

企業は常に動いており、その動きの変化がチャートに現れます。非常に強い下値抵抗ラインを株価が突破するようなときは、『その銘柄か、株式市場全体に何かが起こっている』と考えた方が良いでしょう。

Dチャート

この銘柄には一定の法則が『はっきり』と出ていません。このような銘柄は『チャートの形』を前提に投資を行うことが難しい銘柄といえます。

確かに直近の急騰から計算すると1/3程度の押し目を作っているので割安として抽出されたわけですが、直近2回の急騰相場はそれ以前のチャートデータからは想定することのできないイレギュラーな要因(業績の急変・仕手化)があったのではないでしょうか。このような銘柄の動きを読むには、普通の銘柄以上に細心の注意が必要になってきます。

財産構築のための株式投資を実践するのであれば、このような分かりにくい銘柄を『チャートの形』を使って投資判断する必要はないと思いますので、『投資対象外』としたほうが無難です。わざわざ難しい銘柄を対象にしなくても『簡単に動きが分かる』銘柄はたくさんあります。

これは空売りでも同じです。チャートを使って投資をする時には『投資しやすい銘柄かどうか』を判断し、分かりにくい銘柄は無条件に投資対象外として下さい。

Eチャート

このミニチャートを見てまず気付くのは、2004年から『80円〜140円で往来相場』になっていること、急騰時以外は株価が100円以下になっていること、急騰した時は上昇率が70%以上もあることです。
このようなことから、この銘柄は『個人投資家の人気も高く』上昇相場が始まれば出来高もしっかりしていて売り易い良い銘柄であるといえます。これは良いと思ったときには、ミニチャートをクリックして大きなチャートを見ればすぐに分かります。

この銘柄の通常のチャートを見ると144円まで急上昇した後の調整局面に入っていますで、『100円付近の抵抗ラインまで下落すれば是非とも買いたい銘柄』となります。ですから、「101〜5円前後まで下落したら買う」と銘柄メモに登録しておくのが良いでしょう。

Fチャート

このチャートを見ますと、空売りの好きな投資家なら『空売りしたい』と思うチャートになっています。しかし、このチャートを見て『空売りしてはいけない』ことが分かる投資家なら空売りをしても良いのではないでしょうか。

綺麗な上昇トレンドが出来ていて、2004年の中盤に一度、値幅と日柄の調整が終わって二段上げに入っています。そして、二段上げの期間が前回と同じくらいになっていますので、そろそろ2回目の大きな調整が入ってもいい形にも見えます。

買いを前提にした投資には、将来の会社の業績拡大や成長を狙って行うグロース投資と、資金効率やリスクを意識して割安な銘柄にだけ投資するバリュー投資があります。
グロース投資の場合、毎回自分の予想通りに企業の成長と株価の上昇が続けば問題ありませんが、常に自分の読み通りになるとは限りません。天才的な投資家やお金持ちの方が余裕資金で行うなら話は別ですが、財産構築の投資ではタブーと考えて下さい。

チャートを利用して投資するならば、過去に高値と安値で重なるところがたくさんある銘柄を投資対象とするのが正解であり、それ以外は投機になると考えて下さい。
このようなことから、Fのチャートはただ『見ているだけ』の投資対象とはならない銘柄といえます。

ケンミレ流良いチャート・悪いチャート

第1回 『 ケンミレ流 良いチャートの法則 』について
チャートを見た時に瞬時に形の良いチャート(上昇が期待できるチャート)を判断できるようになるためには、基本の練習が必要です。 本書では、形の良いチャートとそれを判断できるようになるための"コツ"を、実際のチャートを使ってお伝えしたいと思います。
第2回 過去の安値・高値まで株価が上昇・下落した時
過去に付けた安値と高値の間を行ったり来たりしながら長期的な往来相場を形成している銘柄は、企業自体に何らかの大きな変化(極端な業績不振や合併・併合など)が起こらない限り、将来的にもその安値と高値の中で動く可能性が高いといえます。
第3回 大きく下落したあとの横ばい相場の形
大きく下落したあとに横ばい相場を形成する要因としては次のような理由が挙げられます。 (1)全体的な相場の低迷 (2)企業業績の悪化などによる個別の悪材料
第4回 往来相場の形
このチャートは"往来相場の形"から見た形の良いチャートと言えます。 この銘柄のチャートが良い理由は大きく分けて3つあります。 1つ目の良い理由は、1999年から300円の株価を底値として5回も下げ止まっている点です。
第5回 上昇相場の短期波動の押し目計算
ご存知の通り株価をチャートにすると、数年単位の長期波動、1年間に2・3回起こる中期波動、数ヶ月間に何度も上下動を繰り返す短期波動の3つに分けることができます。参考までに、「3.往来相場の形」では長期波動、「1.過去の安値・高値まで株価が上昇・下落した時」では中期波動のチャートをご確認いただけます。
第6回 上昇相場の中期波動の押し目計算
ケンミレソフトを使って行う基本的な投資戦術としては、4項でご説明した短期波動押し目や、KM抵抗ラインを利用した回転売買によって資金効率を高めるのが最も良い方法ですが、株価が短期波動の押し目ラインや抵抗ラインを簡単に突破してしまうような局面は必ず訪れます。
第7回 上昇相場の上昇余力の計算
ケンミレのいう上昇余力とは、個々の銘柄が過去6ヶ月間(120営業日)につけた上昇波動の上昇率平均値から、現在の上昇率を差し引いた数値をいいます。
第8回 一定期間内の変動回数
当たり前な話ですが、株式投資(買い)で儲けるためには買い値より上昇する必要があります。さらに、同じ銘柄(よく知っている)で何度も利益を出すことが出来れば楽ができますし、その回数が多ければ多いほど良いでしょう。
第9回 抵抗ライン
そもそも"抵抗ライン"とはどのようなものなのでしょうか? ある人は価格帯別出来高が大きい水準を重視し、ある人は過去に付けた底値や高値を基に判断します。
第10回 KMライン
KMラインとはケンミレが独自開発した「抵抗ライン」を表示させるソフトですが、ご利用いただいている皆様の中には「KM抵抗ライン」と「KMラインのライン」の違いが良く分からないという方もいらっしゃるのではないでしょうか。
第11回 価格帯別出来高分布
同じ価格帯で出来高を伴った横ばい相場が続くということは、株主の平均的な持ち値がその価格帯に近付くことを意味します。
第12回 株価の波動の形
"往来相場の形"のチャート形の場合は1年周期の長期波動で大きく動いているため、一回の波動を上手く掴めば利益は非常に大きいのですが、投資チャンスは非常に少ないということになってしまいます。
第13回 指標や他の銘柄との類似性や先行性・遅効性の計算
インターネットでの株取引が飛躍的に発達した今では、プロのトレーダだけでなく一般の個人投資家も、類似する複数の銘柄を組み合わせてお互いの価格差を利用したスプレッド取引を行うようになりましたが、ここでは類似した動きをする2つの銘柄の、先行性や・遅行性を利用した投資をお話します。
第14回 PERによるバリューの変化
PERとは、株価の水準が割高なのか、割安なのか、普通なのかを判断する指標としてよく使われる、一番簡単な指標です。この指標は株価収益率ともいい、『株価÷企業の1株利益』で求めます。つまり、その企業の株価が1株利益の何倍まで買われているかを知るための指標です。
第15回 材料と株価の動き
このチャートは"材料と株価の動き"を使って投資ができる、形の良いチャートと言えます。 まず上のチャートをご覧いただくと、いきなりストップ高を付けた翌日に、非常に多くの出来高を伴い十字線をつけました。
第16回 移動平均線と移動平均乖離率
このチャートは"移動平均線と移動平均乖離率"から見た形の良いチャートと言えます。 この銘柄のチャートが良い理由は大きく分けて2つあります。 1つ目はチャートを中期的に見てみると、"75日移動平均線にサポート"されながら上昇トレンドが継続している点です。
第17回 ケンミレ式ミニチャートの見方
昔の投資家はチャートを使った分析をする専門家(チャーチスト)に対して、『チャートで株価の動きが分かるなら、明日の動きを当てて見ろ』と言って『半分バカにした』ような対応をしていました。反対に、銘柄ごとにファンダメンタルズを分析するアナリストに対しては『予想以上の幻想』を抱いていました。
第18回 ケンミレ式ミニチャートの見方(A−F)
急騰したあとに急落して、このミニチャートに表示されている期間よりも前(2002年以前)の値動きで出来た抵抗ラインで止っています。 つまり、急騰による極端なオーバーバリューの修正が終わり、次の動きに移る準備段階に入っている形のチャートであるといえるでしょう。
第19回 ケンミレ式ミニチャートの見方(G−K)
このチャートはFのチャートに比べ『少し安定度が増しているチャート』になります。 その理由は、直前の急上昇が過去2回の高値と過去1回の安値まで下落してから再び上昇しているからです。
第20回 ケンミレ式ミニチャートの見方(L−O)
このチャートを見ると、何かの悪材料で2003年か初めから2004年半ばまでずっと下降トレンドが続いたが、2004年半ばで悪材料を織り込み終えて日柄調整に入り、2004年末で日柄調整が終わり再び上昇を開始した可能性があるということが分かります。
第21回 ケンミレ式ミニチャートの見方(P)
このチャートを見て最初に思うことは、『投資対象外』であるということです。しかし一般的な投資家の多くは、株価が急騰して出来高も急増しているこのような銘柄を好みます。
第22回 株式投資の基本はチャート
株式投資は確率の勝負と言われています。「安く買って高く売る確率」をアップするには『今の株価が高いか、安いか』をチェック出来るかどうかであり、このチェックに最も適しているのがチャート分析です。

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