トップケンミレ流良いチャート・悪いチャート

第16回 移動平均線と移動平均乖離率

このチャートは"移動平均線と移動平均乖離率"から見た形の良いチャートと言えます。
この銘柄のチャートが良い理由は大きく分けて2つあります。

1つ目はチャートを中期的に見てみると、"75日移動平均線にサポート"されながら上昇トレンドが継続している点です。
中期的に上昇トレンドにあり移動平均動きの捉えやすいチャートは動きを読みやすいので、良いチャートの基本条件と言えます。

2つ目はテクニカル指標の1つである「移動平均乖離率」の曲線(左図下側)の「山と谷」が、株価の「山と谷」の動きと一致していることです。
テクニカル指標の動きと株価の動きが一致する銘柄は、テクニカル指標を目安として売買することができるので、その銘柄に大きな環境の変化がなければ継続して勝てる銘柄となります。

このチャートは概ね良いチャートといえますが、懸念材料もいくつか見られますのでチャートを見るときは次の点も注意して分析を行ってください。

現在、信用買い残(赤い線)高が100万株近くあり、これは発行済み株式数の15%を超える水準となっています。このため、上昇トレンドが崩れたときには、この信用買い残高の売りが発生し下落に拍車をかける可能性があります。
このような場合に限らず株式投資にはリスクがつきものです。買った後に過去のデータがうまく機能しないような状況に遭遇した時は、購入の際に決めておいた損切水準で速やかにロスカットを実行することも、投資を長く続けていく上では大切なことなのです。

直近では、抵抗ラインとして作用していた75日移動平均線を若干割り込んでおり、早期にこの水準に戻らない場合には、これまで続いていたトレンドが変わる恐れがあります。
リスクが取れる上級者の方は、ロスカットが発生する可能性も視野に入れながら目標にしている移動平均線近辺で買いを入れ、リスクを抑えたい方は、若干利益は落ちますが上昇に転じたことが確認できる初動まで待って買いに行くのが良いでしょう。