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第3回 大きく下落したあとの横ばい相場の形

このように"大きく下落したあとの横ばい相場の形"を作っているチャートは、底値不安の少ない形の良いチャートであるといえます。

大きく下落したあとに横ばい相場を形成する要因としては次のような理由が挙げられます。

(1)全体的な相場の低迷
(2)企業業績の悪化などによる個別の悪材料

この様なマイナス要因により投資家心理が弱気になって下落がはじまると、多くの投資家は損失を恐れて慌てて売り始めます。そして、売りが売りを呼び下落はさらに加速していきます。

最後は、株価が大きく下落して売り物が切れたとき、言い換えれば、高値で持っていた投資家のしこりが整理され、この水準を安いと見る新規の投資家が多くなったときに、出来高を伴って株価は下げ止まりを見せますが、さらに買い上がる材料も乏しいため、底値圏で横ばい相場を形成することになります。

そこで、このようなチャートの銘柄で勝つための投資戦術には2つの方法があります。

1.小さな利益をコツコツ積み重ねる投資戦術
このチャートでは2002年11月はじめの20000円近辺の高値から年末には14000円まで下落しています。そして、14000円を底値に8回のボックス相場を形成しています。
8回の平均上昇率は9%程度と決して高くはありませんが、横ばいが長くなれば14000円を大きく割り込む可能性も低くなりますので、14000円を買い値の基準として短期波動を利用しながら売買回数で利益を出すことが可能です。

2.業績の改善などの好材料を捉えた投資戦術
「1.」で示したように「小さな利益をコツコツ積み重ねる投資戦術」がこの銘柄のメインになりますが、もう1つの投資戦術として『業績の改善などの好材料』を捉えた投資戦術も考えられます。
つまり、下落した原因が企業業績の悪化などによる悪材料にあるとするならば、それを打ち消すような好材料が出現すれば大きく上昇する可能性もあるということです。
この投資方法は、どちらかと言うと中長期的な投資戦術となりますので、往来相場のレンジを上に抜けるまでは「1.」の投資戦術を進めるのがよいでしょう。

このような大きく下落した後の横ばい相場の形は、1990年のバブル崩壊後のほとんどの業種で見られました。また、2000年のITバブル崩壊ではハイテク・通信などのIT関連銘柄で多く見られました。

銘柄を個々に見ていけば、どのような相場でも『大きく下落したあとの横ばい相場の形』を見つけることが出来ますので、ぜひケンミレチャートで探してみましょう。

ケンミレ流良いチャート・悪いチャート

  • 目次
    • 第1回>『 ケンミレ流 良いチャートの法則 』について

    • 第2回>過去の安値・高値まで株価が上昇・下落した時

    • 第3回>大きく下落したあとの横ばい相場の形
    • 第4回>往来相場の形
    • 第5回>上昇相場の短期波動の押し目計算
    • 第6回>上昇相場の中期波動の押し目計算(更新日:12日25日)

    • 第7回>上昇相場の上昇余力の計算

    • 第8回>一定期間内の変動回数

    • 第9回>抵抗ライン

    • 第10回>KMライン

    • 第11回>価格帯別出来高分布

    • 第12回>株価の波動の形

    • 第13回>指標や他の銘柄との類似性や先行性・遅効性の計算

    • 第14回>PERによるバリューの変化

    • 第15回>材料と株価の動き

    • 第16回>移動平均線と移動平均乖離率

    • 第17回>ケンミレ式ミニチャートの見方

    • 第18回>ケンミレ式ミニチャートの見方(A−F)

    • 第19回>ケンミレ式ミニチャートの見方(G−K)

    • 第20回>ケンミレ式ミニチャートの見方(L−O)

    • 第21回>ケンミレ式ミニチャートの見方(P)

    • 第22回>株式投資の基本はチャート

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