トップケンミレ流良いチャート・悪いチャート

第2回 過去の安値・高値まで株価が上昇・下落した時

このチャートは"過去の安値・高値まで株価が上昇・下落した時"を利用して、底値の硬い投資が可能な形の良いチャートといえます。

過去に付けた安値と高値の間を行ったり来たりしながら長期的な往来相場を形成している銘柄は、企業自体に何らかの大きな変化(極端な業績不振や合併・併合など)が起こらない限り、将来的にもその安値と高値の中で動く可能性が高いといえます。

このような形のチャートを見るときのポイントとしては、短期的に安値と高値の間を動いている銘柄よりも、半年や1年という期間で上昇・下落を繰り返している銘柄の方がより精度が高く、上昇に転じた時に得られる利益も大きいという点です。

それでは実際にチャートを見てみましょう。

このチャートの銘柄は、1998年の1月中旬と1999年の1月後半に650円前後の株価をつけたあと、いずれも反転上昇を開始しています。また、上昇も中途半端な形ではなく、前回、前々回の高値をトライする非常に大きな上昇波動を作っています。

将来の株価を予測するときに多くの投資家は、その銘柄が過去にどのような動きをしたかを参考にします。そして、このチャートのように分かりやすい癖をもった銘柄が、節目である価格帯付近まで下落した時には、中長期的に見て極端な割安となっていることに気付き始めた一部の投資家によって徐々に仕込まれていきます。
その後この銘柄は、2000年の1月第一週に650円の底を付け新しい上昇を開始することになったわけですが、ご存知の通り2000年はITバブルが崩壊した年です。この年の春頃から多くの銘柄が長期的な下落に転じてしまったことを考えると、この銘柄があまり全体相場に流されないマイペースな性質を持っていることが分かります。また、反転上昇した月が必ず1月であったという点にも注目する必要があるでしょう。

結論として、過去に何度も同じ価格帯で下げ止まった実績のある銘柄は、その価格帯が強い抵抗ラインとなりますので、株価がそこに到達した場合は近い将来上昇反転する可能性が非常に高いということになります。また、過去に作った中長期的な上昇相場の上昇率が大きければ大きいほど、投資する価値は高いといえるでしょう。

 このような形のチャートを見付けるためのコツは、チャートをチェックする時は必ず週足から見るという癖をつけることです。さらに、できるだけ過去にさかのぼってチャートの動きをチェックすることを心がければ、意外とたくさんの銘柄を見つけることができると思います。