トップ株 入門ケンミレ読学塾勝ち続ける必要はないトータルで勝てばいい

勝ち続ける必要はないトータルで勝てばいい

「常に勝ちたい」と考えている欲張りAさん

テレビ画面に釘付けになっているAさん。画面の中では二人の力士がにらみ合っています。今日は大相撲の千秋楽で、この日朝青龍が勝てば、全勝優勝が決まるのです。

朝青龍の大ファンのAさんは、テレビに向かって「絶対勝てよ! 勝負は常に勝たなきゃ意味がないんだからな」と鋭い目つきで凄んでいます。

結局、朝青龍が寄り切りで勝って、全勝優勝が決まりました。「よーし、俺の激励が効いたな」などと勝手なことを言いながら、Aさんはパソコンの前に移動して、株価の動きを確認しました。Aさんが所有している株は、現在上昇中です。

「俺も朝青龍なみに勝ってやるぞ。美しいまでに圧倒的に……」。熱くなりがちで、すぐに自分に酔ってしまうAさんの眼には、青白い炎の色がチロチロと浮かびました。

「負ける時もある次に勝てばいい」と考えるBさん

同じ頃Bさんは、自分でこまめにつけている「投資ノート」に向かっていました。彼は本格的な投資を始める前に、年間の投資計画を立てていたのですが、それをもう一度見直していたのです。

そのノートには太い文字で、「目標・勝率5割!」と書かれていました。「勝率5割」ということは、10回投資をすれば、5回は負けるということです。しかしそれでも、5回分の利益を着実に積み重ねていれば、5勝5敗でも、トータルで見れば「勝ち」ということになるのです。

「全勝」を目指すAさんと、あくまでも「トータルでの勝ち」を目指すBさん。株式投資においてどちらが正しいかは言うまでもないでしょう。

プロスポーツでも「100戦全勝」はありえません。ましてや、株式投資の世界でプロと言えない個人投資家が、常に勝ち続けることは不可能です。専門家の間では、10回投資して7回勝てばいいと考えられています。つまり、勝率は7割。10回に3回は「負け」ということです。

Bさんは、それよりももう少し低めの5割という目標を謙虚に設定したのでした。この現実的な目標があるために、Bさんは、確実に利益を積み重ねられます。一方、Aさんは、「常に勝とう」と考えるあまり、大きく負けてしまうかもしれないのです。

ケンミレ読学塾

第1回 上がりっぱなしも下がりっぱなしもない
株の値段も、くだものと同じように上がったり下がったりします。しかし不思議なことに、株は値上がりしている時になぜか人気が出るのです。 多くの投資家は、値上がり中の株を見ると、「もっと上がる」と考えて、つい買ってしまいます。
第2回 銘柄探しは2番目では最初にするべきことは?
「いい商品」というのは、前にも説明したように、「安く仕入れられて、高く売れる商品」です。有名品種でも、「安く仕入れる」ことができる時期でなければ、結局は高い仕入れ値のために、大きな利益を上げることはできないのです。
第3回 買うと同時に売り値を決めて確実に売ろう
「株式投資では、冷静な判断をすることが大切だ!」。わかりきったことですよね。しかし、感情がある以上、冷静でいられない時があることを忘れてはいけません。
第4回 「すぐに買わない」が勝利を呼び込む!
「底値近辺で株を買えば、株価はやがて確実に上昇する。そうすれば、確実に利益が上げられるだろう。一度に大きな利益を狙う必要はない」。
第5回 勝ち続ける必要はないトータルで勝てばいい
プロスポーツでも「100戦全勝」はありえません。ましてや、株式投資の世界でプロと言えない個人投資家が、常に勝ち続けることは不可能です。専門家の間では、10回投資して7回勝てばいいと考えられています。
第6回 株式投資の目的と目標を見失わないために
株式投資で財産をつくるためには、勝てる可能性が高い時にだけ投資をして、着実に利益を積み重ねる必要があることは、すでにお分かりいただけたと思います。

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