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上がりっぱなしも下がりっぱなしもない

真冬にスイカを買う人はいないでも株は……

今ではほとんどのくだものは、1年を通じて買うことができます。でも、例えばスイカが大好きでも、わざわざ冬に食べようとは思いません。冬に買うと、値段がとても高いからです。価格が安いのは、それぞれのくだものの旬の時期です。スイカなら夏、ぶどうなら秋、みかんなら冬が一番安くて、しかも一番おいしい時期なのです。
では、株の場合はどうでしょう。株の値段も、くだものと同じように上がったり下がったりします。しかし不思議なことに、株は値上がりしている時になぜか人気が出るのです。
多くの投資家は、値上がり中の株を見ると、「もっと上がる」と考えて、つい買ってしまいます。これは真冬にスイカやメロンを買うようなものです。
もし、あなたがくだもの屋さんの社長だったら、高いお金を払って、真冬にスイカを仕入れるようなことはしないはずです。値段が下がっている時に買って、それに利益分を乗せて売る。それが商売の基本です。

上がった株は下がるのを待って待ち伏せて買う

株の大原則もまた、くだものと同じように「安く買って高く売る」ということです。それは誰でもわかっているはずなのに、値上がりしている株を見ると、多くの人が「今、買わないと儲けそこなう」と考えてしまいます。
この考えが、株式投資では命取りになります。
株式投資をする上で忘れてはならないのは、「株は上がり続けることも、下がり続けることもない」ということです。たとえ業績のよい会社でも、上がればいつかは下がりますし、業績の悪い会社であっても、下がればいつかは上がります。
ですから、「上がっている株は、いつ下がるかわからないから買わない」というのが、正しい判断なのです。そして株価が下がり、底値近くになるのをじっと待って、そこで買うのです。
つまり、真夏にスイカを安値で買うのと同じことです。
しかし、最安値で買おうと思ってはいけません。本当の底値と天井は、誰にもわからないからです。
魚の頭と尻尾を猫にあげるように、株も「最も安い部分」と「最も高い部分」にはこだわらず、おいしいところだけ取れれば十分なのです。

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