ケンミレ進化論

第4節『転換点投資』で投資手法の集大成

毎日投資して毎日利益を出すことを求められるプロの投資家と違って、個人投資家の最大のメリットは、『買わない』という判断ができる、そして、『勝てる確率が高いときにだけ投資する』ことができることです。

株式市場が大きく下がったときにだけ投資をするメリットは2つあります。1つは、ほとんどの銘柄が割安株になっているので、難しい知識や技術がなくても銘柄選びが簡単に出来る事です。もう1つのメリットは、急落の反動によって、多くの銘柄が大きく上昇しますので、短期で大きな利益を得られる確率が高くなることです。

株式投資の最大のリスクは持ち続けること。持ち続けている間に、その企業が経営に失敗したり、何かが起こって景気が悪化したりすれば、それまで持っていた評価益が無くなって、逆に損失が発生することがあるからです。

第4節『転換点投資』で投資手法の集大成

東京電力は東日本大震災で、2121円だった株価があっと言う間に190円まで下落しました。大企業であっても、国民に必要なインフラを提供していても、長く持っていれば何が起きるか分かりません。

一番安全なのは、株式市場が大きく下がってまさに上昇に変わるという『転換点』で買い、目標まで上昇したら売ることです。

初めは安全度の高い大きな転換点を使って投資する。自分がレベルアップして知識と技術を身に付けたら小さな転換点(個別銘柄の転換点で投資する割安株投資)でも買えますが、勉強を強いられない事から、小ドン投資家にとっては転換点投資がベストだと思います。

年に数回の転換点で買って、長く持たずに目標利益まで達成したら迷わずに売って利益を確定することを繰り返し、10年、20年、30年と自分のライフスタイルに合わせて継続することが、資産を着実に増やす最良の方法だとケン・ミレニアムは思っています。

転換点ソフトの完成

難しいのは、「転換点がいつなのか?」ということです。

年に数回の大きな下落を可視化したソフト『中期下落波動ライン』だけでは、ピンポイントでいつが転換点なのかまでは分かりません。これは、ケンミレにとっても解決方法が見つからない長年のテーマでした。ところが、ニュートンがリンゴの落ちるのを見て万有引力を発見したように、金融工学や経済物理とは全く異質な分野の分析手法を取り入れたところ、2009年11月に開発に成功することができました。

転換点ソフトの完成

もちろんこのようなソフトは世界のどこにもありません。1年に1〜4回、今日が株式市場の転換点だと認識するソフトです。この株式市場の転換点を探せるソフトは2種類あり、『ドナアブディアス』と『カエサル』という名前を付けました。『ドナアブディアス』は株式市場の大きな転換点を、『カエサル』は少し小さめの転換点で点灯します。

一番難しい転換点をソフトが探せるようになったので、誰にでも勝てる確率が高いときがいつなのかが分かるようになりました。ただし、ソフトには目や耳がありませんから、その時々の政治や経済などの環境分析を加えることが必要です。

そこで、転換点ソフトのシグナルに人間の環境分析を加えることにしました。分析した根拠と結論、さらに分析者本人が自分はどういう投資をするのかまでを発表しますので、初心者は安全重視の森田の方法を参考にし、売買タイミングを増やしたい方はコンピューターの方法を参考にするなど、自分の投資レベルに合わせて選ぶことができます。

マネーマーケットで世界をリードしているのはアメリカです。その歴史を振り返ってみると、人間では暴落の時にどうしても対応しきれずに大損するというデメリットを無くすため、1970年から感情を持たないコンピュータで100%投資する方法が取られました。しかし、コンピュータには未来が見えないこと、優秀な人材が育たなくなったことで、コンピュータオンリー投資は失敗しました。試行錯誤の末、1990年代にアメリカではコンピュータ70%、人間30%の投資判断がベストという答えを出しました。ケンミレも同じ結論にたどり着きました。

転換点投資のバックデータ

ケンミレの転換点投資の考え方が本当に正しいのかを検証したいと思い、東証一部の全銘柄の株価変動のデータ分析を行いました。

その結果は、自分の今買いたいという都合に合わせて投資すると、よっぽど運が良いか、かなりの投資技術を持っていないと、負ける確率が高いということ、反対に、年に数回の株式市場が大きく下落したタイミングならば、ほとんどの銘柄が割安になっているので、買った場合、その後の上昇率も高いということが分かりました。

これは2009年の例ですが、買った日別に、60日後までの間に上がった銘柄がどのくらいあったか、下がった銘柄がそのくらいあったかを示しています。

転換点投資のバックデータ

の日に買えれば、青い色の負けた銘柄がほとんどなく、1/3〜半分近くの銘柄が真っ赤で20%以上の利益を簡単に得られたということになります。

つまり、多くの銘柄が上昇するタイミングとは、つまり勝てる確率が高い時とは「株式市場が大きく下がったタイミング」であり、『勝てる確率が高く、上昇率も大きい時』とは、日経平均でみるとのタイミングです。

ソフト開発におけるこだわり

ケンミレが1997年から言ってきた「株式市場が大きく下がって今買えば儲かるというときだけ買えばいい」という投資手法を、こうしてバックデータで裏付けることができました。

転換点で確実に売買するために

頭では転換点投資が最良の方法だと分かっていても、「大きく下がっている時に買うのは怖くて、自分では決断できない」「買った銘柄が上昇すると、もっと上がる期待のほうが大きくてなかなか売れない」という声を多くの方からいただきます。

転換点投資を理論的な成功で終わらせては意味がありません。転換点を逃さず、確実に売買して実践してもらえて初めて、転換点投資は完成します。直近で開発したのは、そのためのコンサルティング・ソフトです。会員さんのログイン状況や、最近使ったコンテンツ、銘柄管理ソフトの登録状況などを、コンピュータが個人を特定せずにデータだけを検索します。

全部で11種類のコンサルティングがありますが、代表的なコンサルティングとしては

  1. 株式市場が下がってきたら「そろそろ準備しましょう」と会員全員に連絡しますが、データを検索した結果、銘柄選びのためのトレーニング・ソフトを使っていない人には「銘柄選びの練習をしておきましょう」という内容が付け加わります。
  2. せっかく転換点が来ているのに、まだ買った銘柄の登録をしていない人には「今が買いタイミングなのに買わないのですか?」と決断できるように背中を押します。
  3. 自分が設定した売り目標を既に達成しているのに、持ち続けている人には「欲張らずに売りましょう!」と注意喚起します。

コンサルティングの内容は『レポートや動画、メール』などでも発信していますが、専用のコンサルティング・ソフトを開発したことで、お一人お一人の状況に合わせたコンサルティングができるようになりました。

ただ、ケンミレが伝えていることの中身は創業時の1997年と同じです。方法は進化しましたが。