わかる株式用語
時価総額とは(じかそうがく)
まずはざっくり
お鮨屋さんで時価の札を見るとドキッとしますが、同じマグロはマグロでもその時々によって価値が違うってことですよね。株式市場も毎日動いているので、価値は毎日変わります。ある時点の株価で評価した場合に、どのくらいの金額になっているかを表すのが時価総額です。
時価総額は、上場会社が発行している全部の株式数に、現在の株価を掛けて計算します。
式で書けば 時価総額=発行済み株式数×株価 となります。
時価総額を計算することで、この企業は今、どのくらいの価値なのか、どのくらいの規模なのかを判断できるのです。
最近の、ある日の時価総額ランキングのTOPは、こんな顔ぶれです。
2018年9月の数値
1位 トヨタ 21.9兆円
2位 ソフトバンク 10.8兆円
3位NTTドコモ 10.7兆円
4位 日本電話通信 10.0兆円
5位 三菱UFJ FG 9.2兆円
これだけは覚えよう!
そして、上場銘柄の時価総額を合計したものが、その市場の時価総額になり、市場全体の規模を表すモノサシになります。
とくに東証一部の時価総額は、相場の過熱度や市場の規模などを見るためによく使われる指標で、ニュースや新聞でも発表されます。ふつうの言葉で言えば、拡大しているのか、縮んでしまっているのかがワカルってことです。実際どうなっているかと言うと、東証一部の時価総額は1989年のバブルの絶頂期には600兆円でしたが、今では400兆円くらいです・・・(>_>)
さらに東証一部だけでなく、東京証券取引所に上場されている全部の銘柄の時価総額を合計すると、日本の国としての市場規模を表すものになり、国際比較にも使われます。
バブル時、日本の株式市場の時価総額は、世界の株式市場全体の時価総額のうち30%近くを占めていました。2017年末では、米国がおよそ50%、日本は3位ですが7.8%程度にしかすぎません。
もうひと頑張り!
TOPIXを動かしているのは、時価総額の高い銘柄
日経平均株価と並んで、日本を代表する有名な株価指数がTOPIX(東証株価指数)です。2つの指数の上昇率や下落率に微妙な違いがある主な理由は、算出方法の違いによるものです。
日経平均株価の算出の基本は株価なので、株価が高い値嵩株の影響を受けて上がったり下がったりします。一方、TOPIXの算出の基本は時価総額なので、時価総額の大きい銘柄の動きに左右されるのです。
時価総額の大きい銘柄を見てみる・・・→