わかる株式用語
低位株 と 値嵩株とは(ていいかぶとねがさかぶ)
まずはざっくり
明確にいくらという基準はありませんが、単純に、株価が安い株のことを低位株、株価が高い株のことを値嵩株と呼びます。
だいたいですが、1株が500円とか300円より安い株のことを低位株と言うことが多く、100円を切る銘柄の場合には、超低位株とかボロ株などと呼ばれます。
低位株は、ただ株価が安いだけですから、割安株とは違います。業績不振で株価が安くなっている銘柄もありますから注意が必要です。(買って儲かる割安株には3つの条件があります。3つの条件については、割安株の解説で読んでくださいね。)
値嵩株は、だいたい1株あたり数千円以上とか、1売買単位で百万を超えるような株のことを指すことが多いです。
これだけは覚えよう!
低位株の代表格は、業種で言うと建設株・繊維株・化学株・鉄鋼株・証券株・銀行株など。値嵩株の代表は、ソニー・京セラ・キャノンなどの国際優良株や、NTT・KDDI・ヤフー・オラクルなどのハイテクや通信系に多くなっています。
市場のエネルギーを推し量る目安として、出来高と売買代金がありますが、そのどちらが増加しているかの違いで、その時の相場の性質や経済環境が分かります。
たとえば、出来高は増加しているのに、売買代金は出来高ほどは増加していない場合には、投資家が主に低位株を買っている相場だと判断できます。これをギョーカイ的には、「低位株が物色(ぶっしょく)の中心になっている相場です。」というような表現で解説されます。
逆に、出来高はそれほどでもないのに、売買代金が大きく増加している場合には、値嵩株が物色の中心の相場展開になっている、ということになります。
具体的には、1999年の後半から起こった情報通信やインターネット・ハイテク関連株が物色された相場では、売買代金が大きくなりました。2003年の前半に起こった低位株・内需関連株相場では、出来高は急増しましたが、売買代金は出来高のようには増加しませんでした。
もうひと頑張り!
"額"の値嵩株、"率"の低位株
では、実際に投資をするときに、値嵩株と低位株ではどんな違いがあるのでしょうか?ちょっと極端な例ですが・・・
投資資金が多い場合
1株50円の株を1万株買って、5%しか上昇しなければ、利益額は2万5000円にしかなりません。
でも、5000円の株を1万株買ったとしたら、株価が5%しか上昇しなくても、利益は250万円になります。つまり、値嵩株投資は、利益率は小さくても利益の金額は大きくなります。でも、5000円で1万株なら、、、5千万円(。。;)
だから、値嵩株に投資するのは、1回の投資資金が大きい投資家(なかには個人でも投資資金が大きい人いますが、ふつうは法人や機関投資家やディラーでしょうかね)で、利益額を重視する投資家ということになります。
投資資金が少ない場合
個人投資家の投資資金は数百万円程度のことが多いですよね。だとすると、1回の投資で狙えるのは、利益額ではなく、利益率になります。
ただ、5000円の銘柄で利益率を50%にしたいと思ったところで、1回の上昇で2500円も上昇するには、巨額の売買代金が流入する必要があります。よほど相場の強い時以外はそうそうチャンスはありません。
しかし株価が100円の銘柄で、しかも市場で流通している株式数(浮動株と言います)が少なければ、買いが多くなった時には株価が急騰します。相場の買いエネルギーが小さい時でも、ちょっとした材料(要因)で50%上昇し、株価が150円になるということもあるんです。
個人投資家が低位株に投資することが多いのは、1回の投資資金は小さいけれど、利益率を重視するからです。
ただし!低位株と言った時には、ただ株価が安いだけですから、中には倒産する可能性がある銘柄も含まれます。利益率が50%になるかもしれないと同時に、ゼロになる可能性もあるのです{{{>_<;}}}
低位株の割安株ならOKです (o^-')b