わかる株式用語
騰落レシオとは(とうらくれしお)
まずはざっくり
投資家は、安い時に買って、値上がりしたら売るために、株式市場が上昇から下落に変わったり、下落から上昇に変わったりするタイミングを探しています。
変化の兆しを見つけるために目安として使う数値がいろいろありますが、騰落レシオはその中のひとつです。騰落銘柄数を使って計算します。
これだけは覚えよう!
騰落レシオのレシオratioとは、比率という意味です。
値上がり銘柄数を値下がり銘柄数で割って、100を掛けて計算します。
騰落レシオ(%) = 値上がり銘柄数 ÷ 値下がり銘柄数 ×100
ということは、値上がり銘柄数と値下がり銘柄数が同数の場合は100%になります。
値上がり銘柄数と値下がり銘柄数が同数なら、相場も均衡状態と判断できるので、変化の兆しを見るときには100%を基準にして、100%より大きいか小さいかで判断します。
値上がり800銘柄で、値下がりが600銘柄だったら、騰落レシオは133%になります。つまり、騰落レシオが100%より大きくなるときは、値上がり銘柄数のほうが多いときです。
反対に、値上がり銘柄数が600で、値下がり銘柄数が800だったら、騰落レシオは75%になります。騰落レシオが100%より小さくなるのは、値下がり銘柄数のほうが多いときです。
一般的には、株式市場が上昇を続けて騰落レシオが120%を超えてくると、過熱しすぎのサインと見て、間もなく下落傾向に変わるという兆しになります。株式市場が下落を続けて騰落レシオが80%を切り始めると、下げは落ち着いて、間もなく上昇に変わるという兆しとして使われます。
このように数値や株価チャートを使って、相場の上昇や下落の転換を探そうとする分析方法を、テクニカル分析と呼びます。そして、この騰落レシオのようにテクニカル分析で使う目安の数字のことを、テクニカル指標と言います。
もうひと頑張り!
毎日発表される騰落銘柄数は、前日との比較でしかありません。それでは相場の方向性は見えませんから、まとまった日数で平均を取ります。最近の5日間で平均をとる方法と25日間の平均をとる方法が一般的です。5日騰落レシオよりも25日騰落レシオのほうが、より中期的な相場の傾向が分かります。
では、日経平均株価のチャートに、騰落レシオを表示してみましょう。
▼日経平均の株価チャートはこちら
1.日足を選ぶ
2.[設定]ボタンをクリックする
3.騰落レシオの項目にチェックする
と、日経平均株価のチャートの下に、25日騰落レシオが折れ線グラフで表示されます。
ここから先が、新ケンミレの差がつくひと工夫!
騰落レシオの項目にある [<] [>] ボタンをクリックして、日数を変えてみてください。折れ線グラフの形が変わりますよね。そしてできるだけ、日経平均株価の山と谷と、騰落レシオの折れ線の山と谷が合うように調整します。
調整ができたら、過去に下落の谷の底をから、上昇に変わった時の騰落レシオが何%だったかをチェックします。
そうすると、今度、何日計算の騰落レシオが何%以下になったら、日経平均株価が下落から上昇に変わる可能性が高い!と考えられます。
一般的な「25日騰落レシオ、80%を切ったら」とは違う結果になることのほうが多いと思います。
ちょっぴりこだわって、ひと手間かけるだけで、確率を高めることができるのです。
★★新ケンミレ式次世代投資とは?