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【第5回】上昇する確率の高いゴールデンクロスとは?<実戦編付き>


当レポートは毎週水曜日更新ですが、明日が祝日ですので、本日更新いたします。

これまでのレポートでは、第3回で「移動平均線を使った売買タイミングの見つけ方のコツ」、第4回では「上昇する可能性の高い移動平均線乖離率の使い方」と、移動平均線関連をレポートしてきました。

そして今回は、個人投資家の方にはお馴染みの、ゴールデンクロスについてレポートしますが、一般的に解説されているように「ゴールデンクロスが出たから買い」では、とても勝つことはできません。

そこで、新ケンミレ式次世代投資流の使い方のコツとして「上昇する可能性の高いゴールデンクロス」についてレポートしたいと思います。

とはいえ、まずはゴールデンクロスとデッドクロスの意味から解説していきます。


■ゴールデンクロス・デッドクロスとは?

株価チャートには、多くの場合2本の移動平均線が描かれていますが、この2本の移動平均線の交わり方を見ることで、投資のヒントに利用することができます。

移動平均線は、期間が長いほど緩やかに動き、期間が短いほど株価の動きと連動性が高まることは、前回までにレポートしました。

例えば、日足チャートであれば75日移動平均線は緩やかに動き、25日移動平均線は株価との連動性が強くなります。

株価が上昇から下落に転じる時には、直近の株価の動きに大きく影響される「短期の移動平均線」が先に下落し、「長期の移動平均線」が後から下落するという特徴があります。

この特徴を使って、短期の移動平均線と長期の移動平均線がクロスする時を、トレンドの転換タイミングと考える投資方法が「ゴールデンクロス」と「デッドクロス」なのです。

言葉で書くと難しそうなので、下に「ゴールデンクロス」と「デッドクロス」のイメージを図示します。



このように、短期の移動平均線が長期の移動平均線を「下から上に交わる」形をゴールデンクロス、短期の移動平均線が長期の移動平均を「上から下に交わる」形をデッドクロスと言います。


■実際のチャートを見てみましょう

上図で「ゴールデンクロスとデッドクロスの違い」が分かったと思いますので、実際のチャートを見てイメージを固めていきましょう。



上のチャートの左上のところで、短期の移動平均線(緑色)が長期の移動平均線(黄色)を「上から下に交わる」形になりデッドクロスを形成し、下落トレンドに転換しています。

一方、チャートの右下のところでは、短期の移動平均線が長期の移動平均線を「下から上に交わる」形になりゴールデンクロスを形成し、上昇トレンドに転換しています。

このように、一般的には「ゴールデンクロスが出たら買いサイン」「デッドクロスが出たら売りサイン」と言われていますが、実戦ではゴールデンクロスが出る状況によって、買っていい場合と、買ってはいけない場合があるのです。


■上昇確率の高いゴールデンクロスとは?

それでは「買っていいゴールデンクロス=上昇確率の高いゴールデンクロス」とは、どのような形なのでしょうか。

まず考えていただきたいのは、移動平均線は必ず「株価に遅れて動く」ということです。

株価が上昇に転じる場合は、まず短期の移動平均線が先に上昇し、長期の移動平均線が遅れて上昇します。

買っていいゴールデンクロスとは、株価が上昇し始めた日とゴールデンクロスが起こった日の「時間差が小さい場合」です。

具体的には、株価が大きく下落して、底値圏で一定期間「横ばい」を続けた後に、ゴールデンクロスが出た場合になります。

何故かと言いますと、株価が横ばいを続けたことで、短期と長期の移動平均線が接近して、株価が上昇をはじめると、早い段階で短期の移動平均線が長期の移動平均線を「下から交わる」形になり、ゴールデンクロスを形成するからです。

このようなゴールデンクロスが形成された時には、まだ「株価は、大きく上昇していない」ので、買ってもいいゴールデンクロスになるのです。

さらに、一定期間横ばいを続けていたということは、これといって目新しい材料が無かったことを表していますが、横ばいから上昇をはじめたということは、何か新しい材料が出たと捉える事が出来るのです。




■買ってはいけないゴールデンクロスとは?

一方で、株価がV字型に急落・急騰時に出るゴールデンクロスは、買ってはいけないゴールデンクロスと言えます。

なぜならば、株価が急落した時には、直近の株価の動きに影響を受ける短期の移動平均線でさえ、株価の動きについていけず、株価から離れてしまいます。

長期の移動平均線は、短期よりもさらに離れてしまうので、V字型に急騰しても、ゴールデンクロスができるまでに時間がかかり、ゴールデンクロスを形成した時には、既に株価が大きく上昇しており、利益確定売りが出るタイミングになっているからです。

つまり、下のチャートのような、V字型の急落・急騰時のゴールデンクロスは「買ってはいけないゴールデンクロス」ということになります。



今回のレポートのポイントは「買ってもいいゴールデンクロス」と「買ってはいけないゴールデンクロス」の違いです。

この2つを覚えていただくだけでも「負ける確率は大きく減らせる」と思いますし、チャートの見方のコツが分かってくれば「勝つ確率も上がる」と思います。


■今回の銘柄の探し方の手順

今回も前回同様に、東証1部の銘柄をデカチャートで全てチェックしました。

(1) デカチャートの右側にある「市場を選ぶ」を「東証1部」にして、「業種を選ぶ」を「すべての業種」にして「表示」を押します。

(2) デカチャート上部にある「移動平均線」にチェックを入れます。今回のチェックでは、25日と75日の移動平均線がクロスしているかをチェックしました。

(3) デカチャート上部にある「次へ」ボタンを、どんどん押して4画面ずつチェックしていきます。



(4) 上昇に転じそうなゴールデンクロスのチャートが見つかったら、1つ1つのチャートの右上にある「銘柄仮保存」ボタンを押します。

(5) 全ての銘柄のチェックが終わった段階で、上部にある「仮保存一覧」を押すと、銘柄の一覧表が表示されます。



(6)「仮保存一覧」ボタンを押しますと、一覧表が表示されますので、これらの銘柄を「マイストックに一括登録」ボタンを押して、マイストック・リストに登録します。



ここまでで、チェックしたチャートの登録が完了になります。


★編集後記

このレポートを書き始めてから、自分自身でも「良いチャートの形」を毎週末に探しています。

今回の「上昇する可能性の高いゴールデンクロス」についても、1月にチェックしたチャートの「その後の動き」を追跡してみました。

今回チェックしたチャートも、まあまあの動きをしているようですので、今後のチャート選びの参考になると思います。

自分自身の実感としては、最初は「東証1部の全銘柄をチェックするのは大変だなぁ」と思ったのですが、1回はじめると「毎週やらないと気がすまなく」なってきます。

この作業で良いチャートが見つかるなら「週に2〜3時間くらいは惜しく無い」という感じです。

みなさまもお休みの日などに、トライしてみてはいかがでしょうか。









※上記のチャートは推奨銘柄ではありません。過去の動きを示したもので、必ずこのように上昇することではありません。

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