トップ株式投資で知っておいた方が良いこと株式投資で知っておいた方が良いこと「第32回 「上がっている銘柄」VS「下がっている銘柄」」

株式投資で知っておいた方が良いこと

第32回 「上がっている銘柄」VS「下がっている銘柄」

=どのような銘柄が『買っても良い銘柄』なのか?=

A:過去に大きく上昇した実績がある銘柄
B:今、現在下がっている銘柄
C:そろそろ下げ止まりそうな株価水準に近づいている銘柄
D:ケンミレが考える『買っても良い銘柄』の条件(まとめ)

≪B:今、現在下がっている銘柄≫

(1)『買っても良い銘柄』の2番目の条件

前回は、『買っても良い銘柄』の一番目の条件の「過去に大きく上昇している銘柄」について解説しました。しかし「過去に大きく上昇している銘柄」であれば何でも良いか?というと、そうではありません。

なぜなら、株式投資で失敗する一番の原因は「上昇した銘柄を高値で買う=高値つかみをする」ことだからです。チャートを見れば一目瞭然ですが、株価は常に上昇と下落を交互に繰り返していますので、下落すれば次は「上昇する確率」が高くなり、反対に上昇すれば次は「下落する確率」が高くなります。つまり高値つかみをしないためには、少なくとも「上昇している銘柄は買ってはいけない」ということになります。

株価は常に「上昇」と「下落」を繰り返している
株価は常に「上昇」と「下落」を繰り返している

さらに、上昇している銘柄を高値で買ってしまうと「上昇した後の下落率」は大きくなりますので、売りタイミングを見逃すと大きな評価損を抱えてしまいます。また"山高ければ谷深し"という相場の格言があるように、この「下落率」は大きく上昇した銘柄であればあるほど比例して大きくなりますので、急騰した銘柄を高値つかみした場合はいつまで待っても買い値まで戻らない「塩漬け株」になってしまいます。

「上昇率」が大きな銘柄ほど「下落率」も大きい

しかし大きく下落した割安な銘柄だけを投資対象にすれば"株価はすでに大きく下がっています"ので、買った後に多少下がることはあっても「下落率は小さくて済む」ようになります。つまり「上昇している銘柄」は売りタイミングを見逃した場合に"損切りが必要な銘柄"となりますが、「下落している銘柄」はすでに株価が大きく下がっている分、待っていればいずれ上昇しますので"損切りしなくても済む銘柄"と言えます。

したがって、"高値つかみをしない""できるだけ損切りしなくても済む"ことを前提に考えますと、「上がっている銘柄」ではなく「下がっている銘柄」を投資対象にすべきということになります。

(2)本日の結論

『買っても良い銘柄』の二番目の条件は、一番目の条件の「過去に大きく上昇した実績」があって「今、現在下がっている銘柄」ということになります。

この「今、現在下がっている」かどうかを判断する一番簡単な方法は、≪割安タイミングの見つけ方編≫で解説した『波動ライン』を使って「短期波動の下落ライン」「中期波動の下落ライン」が引かれているかどうかで判断する方法です。

2つの波動の違いはリスクの違いですが、具体的には「短期波動」よりも「中期波動」の方が年間の"投資チャンス"は少なくなりますが"リスク"は低くなりますので、リスクを抑えることを最優先で考えるなら「中期波動」で判断するようにします。ケンミレでは、中期波動の下落ラインが引かれたら「そろそろ銘柄を探す準備をしましょう(※「買う」のではなく「買う準備」です)。」と言っていますが、「短期波動」ではなく「中期波動」を割安タイミングの判断基準にしているのはこのような理由があるからです。

もちろん、リスクが取れる=損切りがきちんと対応できる上級者は「短期波動」で割安タイミングを判断してもOKですが、株式投資の初心者や投資暦は長くても利益が出ていない投資家の場合は「中期波動」の下落ラインが引かれているかどうかをチェックして判断した方が良いと思います。

少し話が横道に外れますが、私は「日経平均やTOPIXが上がっている日は買わない」「注目している銘柄が上がっている日は買わない」というルールを作っています。人間には"欲"がありますので、相場や注目している銘柄が上がってくると「今のうちに買わなければ自分だけ取り残される」と焦ってしまうことがありますが、このルールを実行しますと一日待って頭を冷やすことができますので、非常に単純ですが"欲"が消えて一番してはいけない"高値つかみ"を防ぐことができます。

(3)今日のレポートで一番伝えたかったこと

「株式投資で知っておいた方が良いこと」を通じて一番伝えたいコンセプトは、"まずは負けない投資家になる"にはどうすれば良いか?ということです。

そのためには、「いかにして利益を上げるか?」ではなく「いかにして損をする確率を少なくするか?」を最優先で考えることです。この点は『買っても良い銘柄の探し方』に限らず、株式投資を行う上でとても重要なポイントになります。

なぜなら、勝てない投資家ほど「いかにして利益を上げるか?」「どうすれば勝てるか?」「何とかして勝ちたい!」「上手く勝てる方法はないか?」と思って株式投資を行いますが、"勝ちたい"というのはその人だけの都合の良い欲望ですから、最終的な判断や決断が"どうしても自分に甘く"なってしてしまいます。

しかし自分にとって不都合なこと、たとえば「本当にこれで判断して大丈夫だろうか?」「この考え方に自信が持てるか?」というように、自分にとって悪いことやマイナスになることを避けるためにはどうすれば良いか?と"自分に厳しく"考えるようにすれば、それで残った判断や決断は「損をする確率が少ない判断や決断」になります。

それでもその決断や判断が万が一外れた場合は、「どうして外れたのか?」と原因を究明しようという気持ちになりますから、次回から同じ失敗を繰り返さなくなりますので、投資レベルがさらにアップします。

したがって、株式投資で決断や判断に迷ったときは"自分にとって悪いことやマイナスになることを避けるようにするにはどうすれば良いか?"を基準に考える、ということです。

(4)補足〜「上がった銘柄」について

株価が上昇している銘柄を買う「順張り」という投資手法がありますが、この投資手法では買った後もそのまま上がれば『良い銘柄』となりますが、買った後に下がってしまうと『悪い銘柄』になってしまいます。

したがって、値下がりリスクにきちんと対応できる=損切りの知識と技術を持っている投資レベルが高い投資家は「順張り」でもOK、となります。

株勉強 topへ
株式投資で
知っておいた方が良いこと