トップ株式投資で知っておいた方が良いこと株式投資で知っておいた方が良いこと「第30回 新シリーズ「銘柄探し編」に入る前に」

株式投資で知っておいた方が良いこと

第30回 新シリーズ「銘柄探し編」に入る前に

一般的に、株式投資は「探す」「買う」「売る」の流れで進むと言われていますが、実はこの「探す」前に一番大事なステップがあります。

それは「探す前に今が買っても良いタイミングかどうか=割安タイミングかどうかをチェックする」ということです。最初に割安タイミングの判断を間違えてしまうと、後の「探す」「買う」「売る」をどれだけ一生懸命に頑張っても"使った時間と労力が報われない"ということになってしまいます。なぜなら、割高なタイミングで買ってしまうと、後になって「やっぱり買わなかったことにして欲しい」と言っても取り消すことができないからです。

株式投資は買うまではノーリスクですが、いったん買ってしまうと常に値下がりリスクと背中合わせになりますので、リスクを回避する一番の方法は「株式を持たない」という状態を作る、ということになります。したがって、私の場合はできるだけ「探す前の割安タイミングのチェック」に一番多くの時間と労力を使うようにしています。

そして買った後は「株式を持っていない」という状態を早く作ろうとしますので、おのずと「確実に売る」ことを最優先に考えます。そうしますと、買った銘柄が上昇したときは"もっと上昇するかも"という欲がまったく湧かなくなりますし、売ってから株価がさらに上昇しても"悔しい"という想いを抱くこともなくなります。

この方法では、一回の投資で大きな利益を上げたり、デイトレードのように派手な売買はできませんが、それでも結果的に一年を終えて大事な資金を減らしてしまうリスクを考えますと、地味かもしれませんが私自身にとってはとても有効な投資手法になっています。

これが"まずは負けない投資家になる"ということであり、株式投資を財産構築の有効な手段とするための第一のステップだと思っています。

負けさえしなければ(=割安なタイミングを判断することができれば)、結果的には「勝ち」しか残りません。「できるだけ安く買う、できるだけ高く売る」というのはテクニックの問題ですが、テクニックを磨くためには"まずは負けないため"の自分なりの勝ちパターンを確立してから…というのが、多くの失敗を経験してきた私の結論です。

したがって、「探す前の割安タイミングを判断する」については前回で終了しましたが、来週から始まる「銘柄探し編」でも基本的な内容は"負けないためにはどうするか?"に引き続き焦点を絞って解説していきたいと思います。

『バリューライン』シリーズを終えて

ある方から、「バリューラインをいちいち引いて検証する苦労をしたくない」というメールを頂きましたが、『バリューライン』に限らず株式投資を行う上でたくさんある武器を「使う、使わない」の判断は自由です。

投資顧問会社にお金を払って楽に銘柄情報を得ようが、自分独自の方法で株式投資を行おうが、ケンミレのソフトを使って行おうが、どの方法を選択するかは「個人の自由」ですが最終的に判断するのも「自分自身」です。

しかし自分で判断した結果について「他人」は助けてくれませし、ましてや責任は取ってくれません。これが「自己責任」の原則です。

どうせ同じ「自己責任」で株式投資を行うなら、最終的に自分で責任を取るときに"後悔が無いよう納得がいく判断"ができた方が良いと思います。その判断をするための武器の一つが『バリューライン』であり、『波動ライン』です。

『バリューライン』は、チャートがあればお金をかけずに誰もが使える武器となりますので「使わない手はない」と思いますが、使ってみて「自分と合わない」なら使わなくても良い、と思います。

また別の方からは「バリューラインの引き方が難しい」とのメールも頂きましたが、『バリューライン』が引けるようになるには『とにかくチャートに自分でラインを引いてみる癖をつける」以外に方法はありません。そして大事なことは…

◆ためしに自分でラインを引いてみた結果、"ここなら平行な3本のラインが引けそうだ"というチャートが見つかれば、その後の株価が自分で引いたラインの中で動くのかどうかをチェックする

◆そして「その後のチャートの動きをチェック」して、そのラインの中で株価が動いていれば「自分で引いたラインの判断は間違っていなかった」という自信がつく

◆一方、ためしに自分でラインを引いてみても「どうもしっくりとしない」、たとえばきれいな平行なラインが引けなかったり、平行なラインは引くことができても3本のライン上で株価が節目の動き(=株価が上げ止まったり下げ止まったりする)がないようであれば、それは『バリューライン』ではない

◆その判断が当たっていたのか、間違っていたのかを「その後のチャートの動きでチェック」して、ライン上で株価が動いていなければ「ここではバリューラインは引けないという判断は間違っていなかった」という自信がつく

◆つまりチャートで『自信が持てるバリューラインが引けない銘柄は投資対象にしない』というのも選択肢の一つ、言い換えますと何でもかんでも無理やりチャートに『バリューライン』を引く必要はなく、自分のレベルで見てしっくりくるような『バリューライン』が見つかればラッキー…と割り切る

…という練習を繰り返すことです。『バリューライン』に限ったことではありませんが、チャートに近道はありませんが、それでも習うより慣れるという「近い道」はあります。仕事であれ趣味であれ、結果は使った時間と労力に必ず比例しますので、焦る必要はまったくないと思います。

なぜなら、株式市場は"いつでもある"からです。

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