トップ株式投資で知っておいた方が良いこと株式投資で知っておいた方が良いこと「第28回 『バリューライン』の復習(総集編 その二)」

株式投資で知っておいた方が良いこと

第28回 『バリューライン』の復習(総集編 その二)

『バリューライン』の原点に立ち戻った総集編として、トレンドが転換するタイミングの見方について続きを解説します。今回は、前回尻切れトンボで終わりました「日経平均」をケーススタディにして解説します。

『バリューライン』の実践的な活用法について

A:誰にも分からない将来のシナリオを作るときに活用にする
B:負けないために「アンダーバリューゾーン」のときだけ買う=「オーバーバリューゾーン」では買わない、というルールを作っている
C:自分が許容できる「リスクの度合い」で、判断する『バリューライン』を決める
D: 『波動ライン』と一緒にチェックして、株価の転換点を予測する
E: さまざまな抵抗ラインと一緒にチェックして、株価の転換点を予測する
F: ラインが割れたり抜けた場合は、トレンドが「転換した可能性」を意識する
G: バリューラインの角度でトレンドの強弱を判断する

≪F: ラインが割れたり抜けた場合は、トレンドが「転換した可能性」を意識する≫

■ケーススタディ:日経平均

第22回の「上昇率や下落率で株価の転換点を予測する方法(積極投資編)」で解説したチャートについて非常に良い質問を頂きましたので、この場をお借りして説明したいと思います。

【ご質問内容
「(超)短期波動の下落率が2.5%〜3.5%」とのことですが、これは現時点から振り返ってみてはじめて納得できることであり、この上昇が始まった時点ではまったく確信のもてない数字ということになります。
5月1日の17203円で反発したあたりで、ようやく記述されているバリューラインらしきものが見えてきますが、それ以前のタイミングで、このラインを見定めた根拠を教えていただけますか。

【第22回のチャート】

前回のNYダウと同じように紙芝居形式で解説したいと思いますが、まずは第22回のチャートが描かれる以前の「2月末の世界連鎖株安」で大きく下がった当時の日経平均のチャートをご覧ください。

『大きなバリューライン』で見た日経平均 (1)

どうして第22回のチャートが描かれる以前の日経平均のチャートをご覧頂いたかと言いますと、前回も解説しましたが『大きなバリューライン』で事前に大きなシナリオを想定していた、ということを知ってもらうためです。

つまり日経平均は、この『大きなバリューライン』の帯の中で株価が上昇と下落を繰り返しながら「上昇トレンドが継続している」というシナリオが事前にあった、ということです。このようなシナリオが事前にあったことを前提に、第22回で解説したチャートを紙芝居形式で順番に見ていきますと、次のようになります。

『大きなバリューライン』で見た日経平均 (2)
『大きなバリューライン』で見た日経平均 (2)
『大きなバリューライン』で見た日経平均 (2)
『大きなバリューライン』で見た日経平均 (2)
『大きなバリューライン』で見た日経平均 (2)

ある程度の時間が経過しなければ『新しいバリューライン(=トレンドが変わったかどうか)』や『小さなバリューライン』を引くことはできませんので、この時点ではすでにある『大きなバリューライン』で株価水準が割安なのか割高なのかを判断することになります。

しかしこの方がご指摘されているように、5月1日ぐらいになりますと『ローソク足の下値同士を結んだラインと上値同士を結んだラインが平行になる、小さなバリューラインを引くことができそうだ』という判断ができるようになります。

『小さなバリューライン』で見た日経平均
『小さなバリューライン』で見た日経平均
『小さなバリューライン』で見た日経平均
『小さなバリューライン』で見た日経平均
『小さなバリューライン』で見た日経平均

このように、もともと『大きなバリューライン』でマクロの視点で割安度をチェックしながら、同時に『小さなバリューライン』でミクロの視点でも割安度のチェックをしていた…ということです。その結果、第22回の「上昇率や下落率で株価の転換点を予測する方法(積極投資編)」で解説したような判断をすることができた、ということです。

つまり『バリューライン』で判断できる"割安な株価水準"には、異なる2つの割安ゾーンがあるということになります。

・『大きなアンダーバリューゾーン』の中の『小さなアンダーバリューゾーン』
・『大きなオーバーバリューゾーン』の中の『小さなアンダーバリューゾーン』

『大きなアンダーバリュー』の中の『小さなアンダーバリュー』
『大きなオーバーバリュー』の中の『小さなアンダーバリュー』

反対に"割高な株価水準"にも、異なる2つの割高ゾーンがあるということになります。

・『大きなアンダーバリュー』の中の『小さなオーバーバリュー』
・『大きなオーバーバリュー』の中の『小さなオーバーバリュー』

『大きなアンダーバリュー』の中の『小さなオーバーバリュー』
『大きなオーバーバリュー』の中の『小さなオーバーバリュー』

このように、『割安ゾーン』の中にはリスク度が低い割安ゾーンとリスク度が高い割安ゾーンがあります。そうしますと、自分が一体どの『割安ゾーン』を投資タイミングと判断すれば良いか?という壁にぶつかることになりますが、その答えは簡単で「自分の投資レベル」や「自分の年間目標利益率の達成度合い」で判断すれば良い、ということになります。

まとめ

『バリューライン』は、同じチャートでも見る人の主観に委ねられる部分もありますが、何の武器も持たずに戦うことと比較すればはるかに大きなメリットはあると思います。

『バリューライン』にしても『波動ライン』にしても100%当たるということではありませんが、それでも自分なりの想定シナリオを作ることができますので"精神的なゆとり"を持つことができるようになると思います。

この"精神的なゆとり"を持つことができれば、"平常心で株式市場と向き合える"ようになりますので、「株価が上がったときは買わない」「株価が下がったときだけ買う」という株式投資で当たり前のことが当たり前に行うことができるようになります。

これが一番大きなメリットだと思います。

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