トップ株式投資で知っておいた方が良いこと株式投資で知っておいた方が良いこと「第22回 上昇率や下落率で株価の転換点を予測する方法(リスク重視編)」

株式投資で知っておいた方が良いこと

第22回 上昇率や下落率で株価の転換点を予測する方法(リスク重視編)

株式投資で「最安値で買う(最高値で売る)」ことは実質的には不可能ですが、それでもできるだけ「割安なタイミングで買う(割高なタイミングで売る)」ことができれば、効率的な株式投資を行うことができます。今回は『バリューライン』と『波動ライン』を組み合わせて、株価の転換点を"勘ではなく戦術"として事前に把握する方法についてレポートします。

中にはこれまでのレポートで解説してきた内容と重複する部分もありますが、何度も目にすることによってさらに記憶に残り、そして実戦で活かすことができると思いますので、「忘れた人は今回で覚える」「前のレポートを覚えていた人は再確認」のつもりで読んで頂ければと思います。

『バリューライン』の実践的な活用法について

A:誰にも分からない将来のシナリオを作るときに活用にする
B:負けないために「アンダーバリューゾーン」のときだけ買う=「オーバーバリューゾーン」では買わない、というルールを作っている
C:自分が許容できる「リスクの度合い」で、判断する『バリューライン』を決める
D: 『波動ライン』と一緒にチェックして、株価の転換点を予測する
E: さまざまな抵抗ラインと一緒にチェックして、株価の転換点を予測する
F: ラインが割れたり抜けた場合は、トレンドが「転換した可能性」を意識する
G: バリューラインの角度でトレンドの強弱を判断する

≪D: 『波動ライン』と一緒にチェックして、株価の転換点を予測する≫

前回も解説しましたが、私の中では『波動ライン』と『バリューライン』は"表裏一体のワンセット"のような関係ですので、チャートをチェックするときは必ず両方を見て判断します。

このとき、特にこの2つのラインで重要なことは「自分が一体どこまでリスクを取ることができるか?」という投資スタイルによって、「大きなバリューラインでチェックするのか?それとも小さなバリューラインでチェックするのか?」また「中期の波動ラインでチェックするのか?それとも短期の波動ラインでチェックするのか?」が違ってきますので、おのずと「転換点の判断基準も違ってくる」ということになります。

(1)リスクを抑えて安全性を重視した場合の転換点の予測

毎週金曜日の「市況戦略レポート」でも明言していますが、私は自分の投資スタイルについて「リスクを押さえた安全性重視の投資スタイル=できるだけ損切りをしなくても済むような投資スタイル」を"基本"とした株式投資を行っています。

もう少し具体的に申し上げますと、私は今年の年間利回り目標を30%に設定していますが、正月明け早々から黒星発進したくありませんでしたので、特に年明けしばらくは銘柄選びと投資タイミングの判断は"石橋を叩いて渡る"くらいに慎重に行いました。たとえばリスク重視で割安な投資タイミングを考える場合には…

・『中期波動の下落ライン』が引かれていること
・『大きなアンダーバリューゾーン』まで株価が下落していること
・『個別銘柄情報』の企業業績コメント、および四季報で見る会社情報コメントで、来期の見通しが明るいこと

…を最低条件に考えます。つまり『中期波動ラインが引かれている』また『大きなアンダーバリューゾーンまで株価が下落している』ということは、言い換えますと株価がすでに大きく下がっていることに他なりませんので、"当たり前"のことですが…

・これ以上、さらに株価が大きく下落するリスクが少ない「割安」なタイミング
・株価は下げれば上がるので、今、下がっているということは"次は上がる番"
・したがって、買った後に少し下がることはあっても、待てば上昇して「損切り」しなくても済む可能性が高い投資タイミング

…ということになります。

■ケーススタディ:日本曹達

『大きなアンダーバリューゾーン』と『中期波動の下落ライン』
『大きなアンダーバリューゾーン』と『中期波動の下落ライン』

まずこの銘柄は、今年最初に『最適指標銘柄探し』を使って選んだ銘柄ですが、すでに昨年の11月末に上昇トレンドの『アンダーバリューライン』を飛び出していますので、銘柄を探した時点では下落トレンドの『バリューライン(緑色)』を引くことができる、と判断しています。

そして次にチェックしたことは、「アンダーバリューなら株価はいくらでも良い」ということではありませんので、注目したのは『中期波動ラインの下落率』です。

「前回の下落率」と「今回の下落率」

前回は上昇トレンドで今回は下落トレンドという違いはありますが、前回は株価が『アンダーバリューゾーン』まで大きく下がった後に"中期波動ラインの下落率が30.4%で上昇基調に転換"していました。そして同じく今回も株価が再び『アンダーバリューゾーン』まで大きく下がった後に"中期波動ラインの下落率が前回の30.4%とほぼ同じ36.2%の下落率"となりましたので、株価が上昇基調にいつ転換してもおかしくないと判断しました。

このとき、「前回が30.4%であれば、今回も同じ30.4%前後で転換点と判断するのではないか?」や「前回の30.4%と今回の36.2%では約6%も開きがあるので判断できないのでは?」という見方があると思いますが、その答えを申し上げますと「近くに下値抵抗ラインがあったから最終的に判断ができた」ということです。

最終的な判断は「大きく下がっている割安タイミング」に「下値抵抗ライン」

整理しますと、この株価を買いタイミングと判断することができたのは『大きなアンダーバリューゾーンの割安タイミング』『中期波動の下落ラインの下落率で株価がいつ転換してもおかしくない点』『KM抵抗ラインの下値抵抗ラインが下支えしていた』という3つの条件が重なる株価水準だったから、です。

明日は「(2)リスクよりも投資効率を重視した場合のトレンド転換の予測」について解説します。

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