トップ株式投資で知っておいた方が良いこと株式投資で知っておいた方が良いこと「第21回 自分に合った『バリューライン』を選ぶ方法とは」

株式投資で知っておいた方が良いこと

第21回 自分に合った『バリューライン』を選ぶ方法とは

今回は同じチャートであっても『バリューラインはいくつも引ける』ということと、いくつも引いたバリューラインの中で『どれを基準に判断すれば良いか?』について解説します。

『バリューライン』の実践的な活用法について

A:誰にも分からない将来のシナリオを作るときに活用にする
B:負けないために「アンダーバリューゾーン」のときだけ買う=「オーバーバリューゾーン」では買わない、というルールを作っている
C:自分が許容できる「リスクの度合い」で、判断する『バリューライン』を決める
D: 『波動ライン』と一緒にチェックして、株価の転換点を予測する
E: さまざまな抵抗ラインと一緒にチェックして、株価の転換点を予測する
F: ラインが割れたり抜けた場合は、トレンドが「転換した可能性」を意識する
G: バリューラインの角度でトレンドの強弱を判断する

≪C:自分が許容できる「リスクの度合い」で、判断する『バリューライン』を決める≫

住友軽金属のチャートを例にした前回のケーススタディでは、同じチャートの中にも"複数の『バリューライン』がある"ことと、そして今回のキモになる部分ですが"どのバリューラインを使って判断するかは自分が取れるリスク(=リスク許容度)によって決める"ということについて触れました。

大きな『バリューライン』と小さな『バリューライン』

(1)どうして同じチャートにいくつも『バリューライン』が引けるのか?

以前に「第16回 株価がバリューの中で動く仕組み」の中でも解説しましたが、『バリューライン』とは投資家心理の転換点や均衡点をライン化したものですから、もしも投資家の「知識レベルや技術レベル」が全員同じであれば"『バリューライン』はチャート上に一つしか引けない"ということになります。

しかし実際に株式市場に参加している投資家の中には、「知識レベルや技術レベル」が高い上級者から低い初級者までいますので、『バリューライン』は一つではなく"同じチャート上に何種類も引ける"ということになるのです。したがって、上記の住友軽金属が特殊な例なのではなく、他のさまざまなチャートでも『バリューライン』はいくつも引くことができます。

日経平均の『バリューライン』
日経平均の『バリューライン』
日経平均の『バリューライン』

なお、上記のチャートでは『バリューライン』を「部分的」にしか引いていませんが、実際には上昇相相場にも下落相場にも引くことができます。

『バリューライン』は上昇相場にも下落相場にも引ける
『バリューライン』は上昇相場にも下落相場にも引ける

そして上記の『バリューライン』の中には"さらに小さな『バリューライン』を引くことができる"ということになりますので、『バリューライン』は一つのチャートには無数に引くことができるということになります。

そうしますと、どの『バリューライン』を使って割安タイミングや割高タイミングを判断すれば良いか?という壁にぶつかってしまいますが、実はその解決方法は簡単です。

(2)自分にあった『バリューライン』をどうやって判断すれば良いか?

結論から先に申し上げますと、株価の動きを短い期間でチェックする『小さなバリューライン』で判断しても良いのは「上級者」、長い期間の『大きなバリューライン』で判断すべきなのは「初級者」ということになります。

なぜなら、短期チャートの『小さなバリューライン』でチェックして割安タイミングと判断できても、実は中長期のチャートで見た『大きなバリューライン』では割高タイミングだった、ということがあるからです。

『大きなバリューライン』と『小さなバリューライン』では判断が違う

このように、チャートを長期の「大きなマクロの視点でチェックする」のか、それとも短期の「小さなミクロの視点でチェックする」のかは、自分が取れるリスクで判断するということになります。

この考え方は、実は以前に解説した『波動ライン』とまったく同じで、リスクが取れる投資家(=損切りができる投資家)の場合は、『短期波動ライン』と同様に『小さなバリューライン』でも割安タイミングを判断しても良い、ということになります。しかし反対にリスクを徹底的に抑えた安全性重視の投資スタイルの場合は、『中期波動ライン』と同様に『大きなバリューライン』で割安タイミングを判断した方が良い、ということになります。

言い換えますと、『短期波動』や『小さなバリューライン』では、年間を通じた売買チャンスを増やすことが可能になりますが、その分、相場が大きく転換したときに損切りの決断ができないと「大きなバリューラインの割安タイミングまで株価が大きく下落してしまうリスク」が高くなります。

反対に『中期波動ライン』や『大きなバリューライン』では、年間を通じた売買チャンスは少なくなる反面、すでに株価が大きく下がった大きな割安タイミングで投資しますので「さらに株価が下がって損をするリスクは低くなる」というメリットがあります。

このように考えますと、自分がどの『波動ライン』や『バリューライン』で割安タイミングを判断すれば良いかが見えてくると思いますし、まずは「負けない投資家になる」ことを優先するなら『中期波動や大きなバリューラインで割安タイミングを判断する』ということになります。

いずれにしましても、特にソフト化されていない『バリューライン』は必ずチャートに自分で引いてみる癖を付けるようにしてください。

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