トップ株式投資で知っておいた方が良いこと株式投資で知っておいた方が良いこと「第15回 プラスαで知っていると「さらに損しない」こと」

株式投資で知っておいた方が良いこと

第15回 プラスαで知っていると「さらに損しない」こと

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まだ『バリューライン』のラインの具体的な説明はしていませんが、それでもこれまで2回のレポートを読んだ方の中には"何となく分かったような気分"になっているのではないかと思います。

しかし、私はそれで良いと思います。つまり、難しいルールや厳密なラインの引き方が必要なものであればあれるほど「誰でも簡単に使えるもの」ではなくなりますし、使えないものであればあるほど「普遍的なもの」ではなくなるからです。

以前アメリカに「ロングターム・キャピタル・マネジメント社(LTCM)」というデリバティブの価格付け理論でノーベル経済学賞受賞者を2名も擁する「世界最高の知能を集めたファンドの運用会社」がありましたが、1998年に破綻しました。その原因はいろいろとあると思いますが、一番の破綻理由は「普遍的なものではなかった」からではないかと思います。

つまり『バリューライン』を初めとして、普段の株式投資で使うツールや武器の類は、難しい知識が必要であったり、また専門的なソフトが必要であったり、また知識や経験などから培われた特殊技術が必要なものであるほど「実戦では使えない」というのが私の持論です。

なぜなら、株式投資そのものが「安いときに買って、高くなれば売るだけ」という普遍的な方法でしか利益を上げることができませんので(※空売りは、単に買いと売りの順序が逆なだけ)、本当に必要なものは「ブラックボックスの中の武器」ではなく、「誰もが納得して使える普遍的な武器」と思うからです。

何を申し上げたいかといいますと、『バリューライン』も『波動ライン』も普遍的なものであるがゆえに、私にとっては"目からウロコ"だったということであり、このレポートを通じて"知っておいてほしいこと"でもあるということです。

前置きが長くなりましたが、前回は(1)『バリューライン』の本質的な活用法についてレポートしましたので、今回は(2)『バリューライン』の発展的な活用法についてレポートします。

(2)『バリューライン』の発展的な使い方

『バリューライン』は、単独で使っても十分に有意義な武器となりますが、他のさまざまな武器と一緒に併用することによって「さらに有意義な武器」になります。難しい話は抜きにして、まずはチャートをご覧ください。

A銘柄の『バリューライン』

『バリューライン』だけを頼りにして買いタイミングをつかもうと思っても、いつも株価は一番下のラインまで下がるとは限りません。かといって、「割安ゾーンならどこでも良い」という中途半端な株価で買ったら「買った後から下がってしまった」ということが無いとも限りません。

このようなとき、たとえば『ストキャスティクス』という株価の「買われ過ぎ」や「売られ過ぎ」を知るための一般的にもよく使われるテクニカル指標と一緒にチェックしますと…

A銘柄の『バリューライン』と『ストキャスティクス』

このチャートは、先のA銘柄のチャートはそのままにして『ストキャスティクス』を上書きしたものです。そして株価が『バリューライン』の真ん中のラインよりも下がっていて(=割安ゾーン)、かつ『ストキャスティクス』のグラフが大きく下がったタイミングで買うようにすれば、最安値では買えないにしても"安値近辺で買う判断"ができます。

また『ストキャスティクス』以外にも、よく使われる『移動平均かい離率』などでも同様な判断ができるチャートが見つかることもあります。

B銘柄の『バリューライン』と『移動平均かい離率』

さらに『ストキャスティクス』や『移動平均かい離率』などのテクニカル指標だけでなく、当レポートでも解説してきました『波動ライン』と組み合わせてみても良いと思います。

C銘柄の『バリューライン』と『中期の波動ライン』

ケンミレの「中期波動ライン」は、ある一定の条件をクリアしなければラインが引かれませんので、必ずしもラインの「始点と終点」が株価の「最安値と最高値」にピッタリ重なるとはなりません。したがって、株価が一番下の『バリューライン』まで下がっても"見送り"になるケースもありますが、それでもバリューラインの割安ゾーンで、かつ中期波動の下落ラインが引かれたタイミングで"買う心の準備をする"ようにすれば、投資回数は少なくなりますが"安値近辺で買う判断"ができるようになります。

そしてケンミレが独自に開発して提供している『KM抵抗ライン』と組み合わせても、『バリューライン』が威力を発揮するチャートが見つかることもあります。

D銘柄の『バリューライン』と『KM抵抗ライン』

もちろん、すべてのチャートで『バリューラインとその他の武器』が重なるようなタイミングが見つかるという訳ではありませんが、そのような場合には「見つからなければ買わない=見送る」と判断すれば良いと思います。

なぜなら、繰り返しになりますが株式投資では買った後で「失敗した」と思っても、「買ったことはなかったことにして欲しい」とはできないからです。つまり、株式投資とは「いかに失敗する確率や数を減らすか」が、実は「結果的に勝つための近道」なのです。

理論から解説した『波動ライン』とは異なり、『バリューライン』はイメージからの解説となりましたので、次回からは「どうして株価は『バリューライン』の中で動くのか」という理論について解説したいと思います。

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