トップ株式投資で知っておいた方が良いこと第8回 短期波動と中期波動のメリットとデメリット(実践編)

株式投資で知っておいた方が良いこと

第8回 短期波動と中期波動のメリットとデメリット(実践編)

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株式投資では、よく「木を見ないで森を見ろ」ということが言われます。これは一つ一つの個別銘柄の動きだけを見ていると、周りの動きが見えなくなって正しい判断ができなくなるので「まずは株式市場全体の大きな動きを見てから個別銘柄などの小さな動きをチェックするようにしよう」という意味で、主に買いたい銘柄を探すときに使われる格言の一つです。

しかし株価チャートでも一本一本のローソク足を「木」と見るならば、そのローソク足がいくつか集まって引かれた波動ラインは「森」として見ることができますので、このような意識でチャートを見るようにすれば一本一本のローソク足の細かな動きに惑わされることがなくなり、全体的な株価の傾向(トレンド)をつかんで投資タイミングを捉えることができるようになります。

(1)短期波動のメリットとデメリット

小さな上昇と下落のタイミングを捉えた短期波動の「上昇したあとの下がった押し目のタイミングで買う」ようにすれば、1年間で10回前後の買いチャンスを作ることができますで、非常に『投資効率が良く』なります。

しかし短期波動で買いチャンスを捉えようとしても「株価が下落したと思ってらすぐに上昇してしまった」ということがありますので、毎日株価のチェックができる投資家でなければ投資タイミングとして活用するのは難しい手法となります。

さらに短期波動の押し目を買い続けますと、最後の押し目買いは『100%損切りになります』ので、損切りできない初級者が短期波動で投資しますと『間違いなく塩漬け株』を作ってしまうことになります。

最後の押し目は100%損切りが必要な短期波動

言い換えますと、短期波動を使った投資手法とは「押し目で買っても全部勝つことはできない」ことを大前提に、「できるだけ売買回数を増やすことを優先し、その中の何割かは失敗してもトータルで勝てれば良い」という投資手法になります。

多くの個人投資家、特に株式投資を始めたばかりの「まだ失敗したときの本当の痛みを知らない初級者」ほど、マスメディアの影響でこのタイミングで投資してしまう傾向が強くありますが、グッドイシューでは短期波動は『利益率を重視する中上級者が投資タイミングを判断するためのライン』と考えています。

(2)中期波動のメリットとデメリット

利益率重視の中上級者向けの短期波動に対して、中期波動は年間で2回前後しか起こらない大きな調整を投資タイミングにするラインですから、買った後からさらに株価が大きく下落するというリスクは低くなります。

また、日経平均やTOPIXなどが大きく調整したタイミングでは『ほとんどの銘柄も大きく下がっているバーゲンセールの状態』になっていますので、調整が完了すれば株価は再び大きく上昇する可能性が高くなります。前回もレポートしましたが、実際に昭和24年から昭和63年までの約20年間で調査してみましたら、日経平均株価が10%以上大きく下落した後は「ほとんどの個別銘柄が30%前後の上昇率」で大きく上昇していました。

ですから、グッドイシューでは中期波動を『安全性を重視した投資タイミングを判断するためのライン』と考えており、まずは負けない投資家を目指すなら投資タイミングは中期波動に絞った方が良いと思います。

株式市場が上昇していると「我慢できなくなって買ってしまう」というのが、株式投資で失敗する一番の原因です。つまり「上昇しているのに今買わないと自分だけ取り残されてしまう」という投資家の欲望をいかにコントロールするかが、負けない投資家になるためには必要な条件となります。しかし自分の意思で欲望をコントロールできる強い人は多くいないと思いますので、そのような人は「中期波動を投資タイミングにする」というルールを作れば良いと思います。

デメリットは、年間2回前後しか株価が大きく調整するタイミングがないことと、株価が大きく調整するまで「待つ忍耐が必要になる」ということです。言い換えますと、年間2回前後の大きな下落調整が起こるのを待つことが「相場を休む」の基本的な意味ということになります。

ただし、このデメリットを解決する方法はありますし、このデメリットを解決して初めて『安全性が高くて、かつ投資効率も良い投資手法』を実践することができるようになりますが、一度にたくさんのことを話すと頭が混乱すると思いますので今回はここで終わります。

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