トップ株式投資で知っておいた方が良いこと第7回 押し目があればチャンスと見るか、調整を待ってチャンスとするか

株式投資で知っておいた方が良いこと

第7回 押し目があればチャンスと見るか、調整を待ってチャンスとするか

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株式投資をしていると、「もっと上がるかもしれない」と思っていた矢先に下がってしまって売り損ねたり、反対に「まだまだ下がるかもしれない」と待っていたら上昇して買えなかったという経験は誰でもあると思います。

このような失敗を防ぐための方法が「株式市場の動きに自分の動き合わせる」という投資方法であり、そのための武器の一つが「株価の波動」であり、この波動を使った投資手法を新ケンミレでは『波動投資』と呼んでいます。

ただし、一言で波動といっても「小さな上昇と下落の波動」もあれば「大きな上昇と下落の波動」もありますので、新ケンミレでは波動を大きく3つの種類に分けて違いを明確にしています。

(1)短期波動

株価の小さな上昇と下落のタイミングを捉えて引くラインのことで、新ケンミレでは、『年間で10回前後の小さな上昇と下落』をコンピューターが自動的に認識し、短期波動としてラインを引くようにしています。

小さな上昇の後の下落ですから、主に株価が上昇したあとの「利益確定売りによって下がった押し目」で積極的に投資するタイミングを知るためのラインといえます。なお、2005年は短期波動の認識基準を満たすような押し目がないまま株価が急騰しましたので、短期波動は2回しかラインが引かれませんでした。

「短期波動ライン」と押し目の回数

(2)中期波動

株価の大きな上昇と下落のタイミングを捉えて引くラインのことで、前回もレポートしたように“短期波動がいくつか集まったラインが中期波動”です。新ケンミレでは、『年間で2回前後の大きな上昇と下落』をコンピューターが自動的に認識し、中期波動としてラインを引くようにしています。

大きな上昇の後の下落ですから、「株価の本格的な下落調整」で投資する=リスクが低い投資タイミングを知るためのラインといえます。

「中期波動ライン」と調整の回数

実際、戦後の昭和24年から昭和63年までの約20年間で「日経平均株価が10%以上大きく下落したタイミング」を調べてみましたら、信用取引の期日(6ケ月)も大きく関係していると思いますが年間で2回の下落が一番多くありました。さらに個別銘柄の動きを細かくチェックしましたら、ほとんどの銘柄は年間2回の大きな調整の後に30%前後上昇し、上昇した後に10%ほど下落して、その後もう一度30%前後上昇するという動きになっていました。

したがって、日経平均であってもTOPIXであっても個別の銘柄であっても「株価が大きく下がっているとき=株価がさらに大きく下落するリスクが低いとき」だけに株式投資を行うなら、年間2回前後の中期波動で投資タイミングを捉える方法が一番良い、と新ケンミレでは考えています。

(3)長期波動

短期波動がいくつか集まったものが中期波動で、その中期波動がさらにいくつか集まったものが長期波動ですが、これは政治や経済の大きな変化とも密接な関係があります。たとえばバブル崩壊後の日本の株式市場では、2001年に小泉政権が誕生するまで参議院選挙のたびに政府による巨額の財政出動を伴う景気対策が行われ、株価も大きく上昇するという動きを繰り返してきました。

参議院選挙と「長期波動ライン」

しかし1997年の北海道拓殖銀行や山一證券の倒産、また2001年の雪印乳業の解散などのように、個別銘柄を長期で保有すればするほど「予測不能な倒産リスクも同時に抱え込む」ことになります。世間一般的には「株式投資は長期投資が良い」という見方がありますが、新ケンミレでは個別銘柄を「長期波動」で投資タイミングを捉える投資手法はこのような理由でリスクが大きいと考えています。

つまり個別銘柄ではなく、歴史的に割安な国の株式を買ったり割高な国の株式を売るというように、もっと大きな視点で株式市場をチェックするときの有効な判断基準として活用します。

(4)本日の結論

整理しますと、短期波動は「利益確定売りによって下がった押し目で積極的に投資するタイミング」を知るためのライン、中期波動は「株価が大きく下がった本格的な調整=これ以上下がるリスクが低い投資タイミング」を知るためのラインとなります。そして3年に一度の長期波動はあまりにも資金効率が悪くなってしまいますので、基本的に投資タイミングをチェックする場合は『短期波動か中期波動が基本』ということになります。

今回は3つの波動の特徴のみの解説となりましたが、日経平均でもTOPIXでも注目している個別銘柄でも構いませんので、ソフトで自動的に波動ラインを表示させる前に“まずは自分でチャートにそれぞれの波動ラインを引く練習”をしてみてください。

これまでローソク足が集まっただけの無機質なチャートから「レントゲン写真のように株価の上下動のタイミング」がうっすらとでも見えてくれば、安く買って高いときに売るだけの株式投資の「安いとき」や「高いとき」のタイミングが少しずつ分かるようになると思います。

次回は「短期波動」と「中期波動」のメリットとデメリットについて解説したいと思います。

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