トップ株式投資で知っておいた方が良いこと第5回 株価が「大きく下がったとき」を判断する方法(2)

株式投資で知っておいた方が良いこと

第5回 株価が「大きく下がったとき」を判断する方法(2)

≫レポート目次を見る

(1)株価のクセは"率"以外に"日数"でも分かる

前回は、波動ラインの『過去の上昇率や下落率に着目』して大きく下がったタイミングを判断する方法をお話しましたが、波動ラインは他にも『過去の上昇日数や下落日数に着目』してチェックすることができます。







このようにチャートを見ながら自分でラインを引き、前回お話したように上昇率や下落率を電卓で計算したり、また今回のようにチャートのローソク足の本数を数えれば、株価が「大きく上がったとき」や「大きく下がったとき」をある程度は自分でチェックできますので、株式市場や自分が注目している銘柄の投資タイミングをつかむことができるようになります。ただし、このチェック方法にもいくつか問題点があります。

1つ目は、「株価は過去と同じ動きを繰り返す」ということが大前提になっているということです。たとえば、景気や経済の見通しが『予想以上に良くなったり悪くなったり』した場合や、その景気や経済の動きを左右する政治や政局に大きな変化があったりしますと、株式市場全体に大きな影響を与えます。

また企業の業績でも『予想以上に業績が良くなったり悪くなったり』した場合には個別銘柄の株価に大きな影響を与えますので、過去の動きとはまったく違った新しい動きのチャートになってしまい、過去の経験則が通用しないこともありますので、景気や業績のチェックも必要になります。

景気や業績が株式市場や個別銘柄に与える影響は専門家でも分析が難しいことですが、新ケンミレでは日々の「時事戦略レポート」「市況解説」、また週末の「市況戦略レポート」でできるだけ簡単で分かりやすく解説するようにしています。

2つ目は、このように自分でチャートにラインを引きますと、チャートを見る人のレベルによって「大きく上がったとき」や「大きく下がったとき」の判断が違ってくるということです。しかしこの問題は、最初は分からなくても自分でラインを引いて計算する練習を地道に行えば『必ずレベルアップする』ので解決します。

3つ目は、チャートには日経平均やTOPIXやJASDAQなど『株式市場ごとの動きを表わすチャート』もあれば、さらに株式市場をもっと細分化した業種別株価指数や規模別株価指数などのチャートもあり、さらに個別銘柄で見れば約4500銘柄のチャートがありますので、全部をチェックすることは「現実的に不可能」ということになります。

(2)できる範囲でチェックすること

したがって、「株式市場全体の動きをチェックするのはTOPIX」や、「個別銘柄の動きをチェックするのは自分の注目銘柄だけ」というように、最初はチェックできる時間と精神力が続く範囲に絞ってチェックをした方が良いと思います。なぜなら、このチェックはできれば毎日、少なくても毎週継続して初めて意味がありますので、たくさんのチャートをチェックしようとして継続できなければ本末転倒になってしまうからです。

しかしこのような問題があったとしても「何も根拠を持たずに株式投資を行う」のと「自分なりにチャートをチェックして株価の動きや習性を知ってから株式投資を行う」のとでは、これからも長く株式投資を行う上でのパフォーマンスに大きな差がつくと思います。

チャートを見ても分からない、どうやってラインを引けば分からないという人がいるかもしれませんが、誰でも最初から自分でラインを引いて判断できる人はいません。しかし分からないからといって何もしなければ「0は0のまま」ですので、まずは実際の株式投資で行う前にシミュレーションでも良いので練習してみてください。

このような練習を積み重ねていくと、何となく眺めていたチャートが少しずつ「今は上昇中だよ」とか「大きく下がってそろそろ買いタイミングだよ」と教えてくれることに気づくようになります。程度の差こそあるかもしれませんが、それでも確実にレベルアップしますので、“これは使える”と自信が持てるようになったら実戦で活用すれば良いと思います。

株勉強 topへ
株式投資で
知っておいた方が良いこと