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第25回 買った株はいつ売るのが正解か

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2016/09/16 13:23

買った株はいつ売るのが正解か

欲がなければ儲からないが、欲ばかりでも儲からない。では、どうすれば・・・


株式投資の初心者は「買った株が上がると、証券口座の評価損益欄を見て、ホクホク顔で、あともうちょっと上がるまで売るのを待とう」とつい欲張ってしまうことがあります。

そして、また株価が上昇すれば「まだもう少し待っても上がりそう」と思って待ち、反対に株価が下がっても「また、上がるまで売るのを待とう」と思って、やはり待ち続けます。いずれにしても待ち続けてしまうので、せっかく株価がうまく上昇しても、終わってみれば、思ったほど利益を上げることができなかった――このような経験は、誰もが一度はしているのではないでしょうか。

この失敗に対して、相場の格言では「頭としっぽはくれてやれ」とか、単純に「欲をかきすぎるな」などと言いますが、精神論だけではこの間違った行動パターンを断ち切ることはできません。

売りタイミングは、買いタイミングと同様に「根拠ある戦略を立てて、その戦略を忠実に実行する」ことです。

★根拠ある売値を決めよう
売りタイミングを計る方法は色々とあり、チャートを見て上げどまりのサインが出たら売るとか、節目を見て売るとか、もっと単純に目標利益率を設定してそこで売るという方法があります。

この中で「年間トータルで勝って、着実に財産構築をしていく」という目的で投資をする場合は「目標利益率を設定して売る」というのが売り方の基本戦略になります。チャートのサインなどで売り方を決めると、結果は相場次第という博打投資になります。

★目標利益率設定のコツ1
目標利益率を設定する時の基本は、その銘柄の持つ「上昇力」です。上昇力とは、業績好転などのニュースによって上がるという意味ではありません。「業績に大きな変化がない」状態で、投資家心理によって買われ過ぎたり売られ過ぎたりしますので、その上げ下げの振幅を調べるという意味です。(適正価格=フェアバリューに対する、上げ過ぎ=オーバーバリュー、下げ過ぎ=アンダーバリューということです。)具体的には、数週間〜2か月程度の上昇をいくつかピックアップし、その安値と高値を調べて何%の上昇があったかを計算します。

例えば、直近で30%程度の上昇を記録している銘柄があったとします。このような銘柄に対して、欲を出して50%や80%の上昇を期待しても無謀なだけです。また、ギリギリの30%に設定しても、30%まで上昇しなかった場合のことを考えるとリスクが高くなります。しかし、この場合10%の利益で売ってしまってはもったいないということで、25%程度をプラスした価格を売値として算出するわけです。

▽図解
業績発表日(ピンクマーク)に関係なく、上昇幅が大きい銘柄の例です。
チャートに線を引いて上昇率を見ると、毎回25%以上は上昇している実績があります。
そのため、この銘柄は「底値から25%以上の目標利益率では無謀」であり、反対に「底値から10%の目標利益率ではもったいない」ので、底値から15%〜20%を目標利益率にしよう、と考えます。
http://www.miller.co.jp/img/opin/20160915_shi_01.png

★目標利益率の設定のコツ2
目標利益率は、自分が買ってからの上昇率ではなく、買った後の「底値からの上昇率」で計算します。その理由は、市場参加者は他人の買値は気にしていないからです(当たり前ですが)。確実に売るためには、自分の買値に固執せず、底値からの上昇率=客観的な上昇率に合わせることが合理的だと言えます。

株を買った後の行動に言い換えますと、買った後に株価が下がったら売値を見直すということになります。このひと手間をするかしないかが、確実に利益確定できるかの明暗を分けます。

そして、売ってから上がったら、あれ、早く売り過ぎたかな、次はもっと上昇率を取った方がいいのかなと考えるのは間違いです。売ってから上がったということは「買いたい投資家がいるうちに売れた」ので、売り方としては大成功です。根拠ある投資戦略をたて、その通りに実行し続けることで年間トータルで勝つことができます。

【まとめ】
過去の上昇率を調べ、無謀でない目標利益率を設定し、売値を決めよう。
儲かっている時にチェックするのは、証券口座の評価益ではなく「底値からの上昇率」。
このひと手間をするかしないかで、利益確定の明暗が分かれます。
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