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第15回 どこまで下がったら買うか

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2016/09/01 15:26

【どこまで下がったら買うか】

現在の株式市場
日経平均チャートを見ますと、往来相場の上限17000円近辺にあります。

・17000円が折り返し地点となったらどこまで下がったら買うか。
・もう一段上昇して18000円を目指した場合はどこまで下がったら買うのか。

目安となるのは、往来相場の下限など、強い抵抗ラインです。往来相場の途中で買うならば、意外とすぐに買いチャンスがくるかもしれません。しかし、往来相場の下限まで待つとなると買いタイミングはまだまだ先になります。このあと相場が18000円まで上昇すればさらに時間がかかりますので、今年中には買い場が来ない可能性も出てきます。

投資家心理としては、今年は既に利益を取れているなら余裕の心で待てますが、利益が採れていないと買い逃したくないという気持ちが先行します。

では、どこまで下がったら買うか

割安の度合いは、波動の大きさで決まる


結論に行く前に根本的な話になりますが、波動の周期についてお話しします。
株価の波動には一定の周期があります。20年周期、10年周期、5年周期、3年周期、1年周期、6ケ月周期、3ケ月周期、1ケ月周期、2週間周期、1週間周期、1日周期です。

長い周期の下落波動で買った方がリスクは低くなり、短い周期の下落波動で買うとリスクは高くなります。しかし、周期が長ければ、資金効率が悪くなりますので、リスクと利益率とのバランスを考えなければなりません。

日本の株式市場で大底といいますと、1982年、2003年、2008年が挙げられます。オイルショックやITバブル相場の崩壊、リーマンショックなど何十年に一度の下落波動で投資すれば、まず負けないと言えるでしょう。 

しかし、数10年に一度、3年に一度というペースで投資をしていては「資金効率が悪すぎて財産構築」はできません。20年で50%儲けたとしても年間利回りはたったの2.5%です。

では、もう少し期間を縮めてみてみますと、年間に1〜3回程度の波動があります。この波動に合った下落で買うと「目をつぶって銘柄を選んでも、ほとんど全ての銘柄で、10%以上の利益」が取れます。
→東証一部のパフォーマンスグラフ
http://miller.co.jp/img/opin/20160614_ki_02.png

つまり、年間に1〜3回程度のタイミングで、10%の利益率を取ることはできそうだと言えます。

しかし、現在儲かっていない人にとっては、この買いタイミングが今年中にもう一度来るのか、来なければ「短い周期の下落波動」で売買した方が良いのか?と考えると思います。

資金効率をアップさせるために、短期の波動で売買する


2016年の相場の実態を見てみますと、年間10回以上の短期波動で買う場合、6回買いタイミングがあり、良い時にはどの銘柄を買っても勝率90%となりますが、悪い時には勝率55%でした(実際には底値ぴったりでは買えないかもしれませんので、実際の勝率は下がります)。年間4〜8回程度の波動で買う場合も、勝率66%くらいになってしまいます。

つまり、小さな下落波動で買う場合は、勝てる銘柄を探す能力、上がらなかった時に損切りする能力が必要になります。反対にまだ投資レベルが足りないうちに小さな下落波動でで投資をしますと利益が出ないどころか、心理的に「投資は勝てない、難しい、と思い込んでしまいます」ので、さらに悪循環にはまってしまいます。

つまり、短期の下落波動で買うのはリスクが高く、儲け続けることができるのは一部の上級者だけだということになります。


年1回の投資でも、資金効率を上げられる方法


先ほどお話ししましたように、年間2〜3回の大きな波動でタイミングをとりますと、
10%上がって売る(10%下がってしまったら損切りする)場合はほぼ負けない投資が可能になります。

そこで、投資タイミングはそのままに、資金効率を上げる方法が2つあります。

◆1つ目の方法は、信用取引を使う方法です。
年間1〜3回程度の大きな下落波動だけに限定してつかえば、利益を増やす武器となります。枠いっぱい信用取引を使うのではなく、持っている資金100%に対して、20〜50%に上限を決めて行えば、まず追証はかかりません。

◆2つ目の方法は、1回の買いタイミングで3回投資することです。
大きな市場の下落の後は、一気に全銘柄が上昇するのではなく、順番に上昇していきます。そのため、1回の買いタイミングで資金を3回転させることができれば、投資回数も利益も3倍になります。つまり日経平均に先行して上がる銘柄、連動して上がる銘柄、遅れて上がる銘柄の順番に売買できれば、3倍の利益を得ることが可能になります。


つまり、年間1回だけしか投資できなくても、
信用取引を50%使い、資金を3回転させることができれば、
150%の資金×10%×3回転=元金の45%となりますので、
買った銘柄の上昇率は10%でも、無理なく45%の利益を得ることが可能になります。

【まとめ】
待つのはなかなか辛いですが、1年に1回だけのタイミングでも十分利益はとれます。
リスクを取って小さな割安で買おうとせず、大きな割安でだけ投資し、2つの方法で利益を大きくすることを目指すのが、ローリスク・ハイリターン投資になります。