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第18回 機械的に売る人が勝者となる!

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2016/08/26 09:44

勝てないAさん、負けないBさん 【機械的に売る人が勝者となる!】

株式投資の敗者にならず勝者になるためには、何に注意したら良いかという教訓を学びましょう

欲をかいて売りそびれたAさん


昼休みを告げるチャイムがオフィスに鳴り響きました。Aさんは、それまで目を通していた書類を無造作にデスクにおき、すかさずスマホを使って証券会社のサイトにアクセスしました。先日買ったX社の株価がずっと気になっていたのです。株価をチェックしたところ、株価は10パーセント程度上昇していました。

「しめしめ、まだまだ上がりそうだ。売り時はまだまだ先だな」。

Aさんはそんなことを考えながら、晴々とした表情で食事をしに出て行きました。
「まだまだ上がるだろう」という根拠など何もないのですが、Aさんはとにかく自分の都合のいいようにものごとを予測してしまうのです。

残念ながらX社の株価は数日後から下落し始めました。それでも、Aさんは動きません。

「このまま下げ続けるってことはないはず。たぶんすぐに持ち直すんじゃないかな」

と、これまた根拠のない願望を抱いて様子をみていると、ついに株価は買い値以下になってしまいました。

<ここがポイント!>
株式投資は自分の欲望との戦いです。「いくらになったら売る」という目標を決めていないと、ついつい「もっと上がるかもしれない」「もう少し様子を見て、もっと高いところで売ろう」などという根拠のない予測や欲望に支配されてしまいがちです。

もちろん思惑通り株価はもっと上がって高値で売れることがあるかもしれません。ですが何の根拠もなく「もっと上がるはず」と考えて売買するのでは博打と一緒です。たまたまうまく行くことはあっても、勝ち続けることはできません。

結局売りそびれて、時には損失を出したり、さらには売るに売れなくなって株を塩漬けにしてしまったりすることが少なくないのです。

機械的に売って利益を確保したBさん


Bさんも、Aさんと同じくX社の株を持っていたのですが、ある程度上昇したところですべて売ってしまいました。その結果、利益を確保できました。

Bさんは慎重で几帳面な性格のため、「決めたことを決めたとおりにやる」ことが得意です。株式投資においても自分で決めたルールをそのまま実行しています。そんなBさんは、いつも「いくらになったら売る」かを決めてから売買するようにしています。X社の株も、

「株価はここまでだったら上がる可能性が高いから、ここを売りの目標にしよう。」

Bさんはそう考え、あらかじめ売りの注文を出しておきました。

<ここがポイント!>
Bさんも、株式投資で利益を上げようとしているわけですから、もちろん「欲」はあります。しかし、BさんがAさんと違ったのは、買った後の値動きを見ながら売り値を決めるのではなく、買うと同時に売り値を決めておいたことです。
株式投資では「割安なタイミングで買うこと」と同じくらいに「確実に売ること」がとても重要になりますが、「できるだけ大きく儲けたい」という「欲」がそれを邪魔してしまいます。

これまでの経験でそのことを実感したBさんは、「あらかじめ売る値段を決めておく」というルールを決めることで、この欲に勝つことができるようになりました。

今回の教訓


株式投資の目的は財産を着々と増やすことであって、買った株を最高値で売ることではありません。ですから、売り値を決める時にも、「できる限り高い値段」ではなく、「売れる可能性が高い値段」に設定して、確実に売り、次の投資チャンスを待ちましょう。